忍者ハットリくん 攻略


対応機種:ファミコン
価格:\4,900
発売年:1986年
発売:ハドソン

概要

 忍者ハットリくんとは1986年にハドソンが発売したアクションゲームです。 このゲームの特徴は多彩な忍法アクションにあります。 ハットリくんと言えば忍者であり、このゲームにおいても、多彩な忍法が使用可能です。 空を飛ぶ忍法や水の上を歩く忍法を使用して足元の悪いマップを走破し、ピンチになれば強力な忍法で攻撃、あるいは、 姿を隠す忍法で敵をスルーしたりと、戦略性は非常に高いです。 またこれらの忍法は補給場所が限られており、マップを先読みする力も求められます。 ゲームの難易度はかなり高いのですが、マップを見ながら戦略を整理すれば、かならずクリアできると思います。

目次

  1. 1. 遊び方
  2. 2. 忍法
  3. 3. アイテム
  4. 4. 敵キャラ
  5. 5. 攻略
  6. 6. 感想

1. 遊び方

目的

 ハットリくんを操り、全16面の修行コースをクリアする。

画面

1:自機
2:忍法
3:LEFT:残機, 時計:残り時間, P:体力

 十字キーでハットリくんを移動。Aでジャンプ。Bで手裏剣、または、忍法発動。セレクトで忍法選択。

 ジャンプボタンを長押しすると、微妙に、ジャンプ到達距離が伸びる。

2. 忍法

名前持続効果
手裏剣 永久 標準武器
影走りの術 ステージ 高速移動。雲乗りの術と組み合わせれば、難所を一気に突破できる。
高飛びの術 ステージ ジャンプ力アップ。足場の悪い地形を飛び越えたり、フルーツ・ちくわの取得に使用。
みずくもの術 ステージ 水の上を歩ける。
ハイパー手裏剣 13秒 手裏剣の飛距離アップ。Uターンする甲賀忍者に多少有効。
金縛りの術 4秒 敵の動きを止める。影千代1upで使用。
雲隠れの術 16秒 透明になり、無敵となる。忍法も盗まれない。影千代1upでも使用する。
雲乗りの術 16秒 空を自由に飛べる。画面の一番上が安全地帯。影走りの術と組み合わせると便利。
ナミダパワーの術 一画面 シンゾウを召喚し、画面内の敵を全滅させる。白猫斎に有効。召喚したシンゾウを捕まえるだけで8,000点もらえる。
ムササビの術 ステージ 空を飛べる。マリオの水中面のような操作感覚。画面の一番上が安全地帯。影走りの術と組み合わせると便利。
いかり火の玉の術 16秒 獅子丸を召喚し、敵にダメージを与える。お化けに有効。
八方手裏剣の術 13秒 手裏剣を5方向に投げる。空中敵に有効。影千代1upでも使用する。

3. アイテム

名前得点出現ステージ効果
りんご201,4,9,124つ取ると「力」が出現する。フルーツをいつどこで取るか?忍法を使うか?という判断も、このゲームの重要な戦略である。というのも、フルーツの配置には3種類あり、「取りやすい」「取りにくい」「取っても力を取れない」ものがあるからだ。取りにくいフルーツは力で回復する以上のダメージを受ける可能性がある。それゆえ、体力が少ない場合、忍法を使用してでも取るのか?という決断が求められる。
さくらんぼ402,6,10,14
いちご603,11
ナス805,13
みかん1007,15
もも2008,16
8101-16体力が2回復し、忍法の同時使用数が1増える。初期は同時使用数2、力1つで同時使用数3、2つで4、3つで無制限。
巻物01-16忍法が1つ増える。メカ忍を倒すと出現。
ちくわ101-1620本取ると黄金のハットリくんとなり、無敵かつ得点が2倍になる。マップ上の既定箇所でジャンプすると出現。1箇所で複数本取得できる場合もある。
ハート01,7,8,10,11,14,15体力が全回復する。ケムマキが落とす。
太巻物8102,5,6,8,10,14マップ上の既定箇所において、得点の10の位が偶数の時に手裏剣を撃つと太巻物が出現し、奇数だと印籠が出現する。太巻物は忍法が4つ増え、印籠は体力・残り時間が全回復する。得点調整は甲賀忍者で行う。黄金のハットリくんを狙わないなら、ちくわでも調整できる。
印籠10,000
03,9,156画面先へワープする。マップ上の既定箇所で手裏剣を撃つと出現。
高橋名人200,000 or 2,000,000 or 4008,14マップ上の既定箇所で手裏剣を撃つと出現。ステージ8では20万点、ステージ14では200万点。黄金のハットリくんで取得すると、得点はさらに倍。ただし、ステージ8で1度でもやられると400点になる。ステージ14でも、やられたり、フルーツボーナスを発動すると400点になる。ステージ14の高橋名人で200万点ボーナスを取得するには、ステージ8の高橋名人ボーナスを取得しておかなければならない。

4. 敵キャラ

名前 得点 ダメージ 備考
接触
甲賀忍者301-10人倒すとメカ忍出現。11人登場すると影千代出現。5人くらい倒さずにスルーすると、メカ忍と影千代が同時に出現しない。得点の10の位が奇数の唯一の敵キャラであり、太巻物・印籠の調整に役立つ。
メカ忍2,0009-倒すと巻物かカエルが出現。耐久力4。カエルに接触するとやられる。
影千代-0-甲賀忍者が11人登場すると出現。接触すると忍法を1つ盗まれる。手裏剣を当てると方向を変える。手裏剣を16発当てると1up。雲隠れの術と八方手裏剣の術をかけて待機し、影千代が出現したタイミングで金縛りの術を使用して、影千代に重なって連打すると連続1upする。どの忍法を使っても倒せない。忍法の同時使用回数を使い切った状況で影千代に忍法を盗まれると、忍法の同時使用回数が1つ増える。
雲乗り忍者6010空を飛んで手裏剣を撃つ。動きのパターンは次のとおり。右から左にまっすぐ抜ける、右から左にジグザグに抜ける、右から上に抜ける、右から下に抜ける、右から入って右へ戻る、左から上に抜ける。
雷忍者40012空を飛んで雷を真下に落とす。左右に一定高度を飛行する。
ロボ鳥40012空を飛んで爆弾を真下に落とす。左右をジグザグに飛行する。
お化け010フラフラしながら接近する。手裏剣無効。一度接触すると、やられるまでダメージを受け続ける事もよくある。ナミダパワーの術・いかり火の玉の術で倒す事ができる。
カラス天狗1,00090入射角と同じ角度で反射しながら画面上を跳ね回り、手裏剣を撃つ。スクロールアウトで消す事が可能。
白猫斎50,000 or 090変身前に手裏剣を8発当てると50,000点。変身後はナミダパワーの術で倒せるが0点。八方手裏剣の術で乱射しながら接近し、すこし後戻りしながら位置を調整すると倒しやすい。キャラクタオーバーで出現しなくなり、BGMだけが虚しく鳴り響く。それゆえ、倒したい時はまず周囲のザコを片付け、スルーしたい時は周囲のザコと共にすり抜ける。
ケムマキ-1-体力が全回復するハートを落とす。登場するステージは、1,7,8,10,11,14,15。

5. 攻略

 この攻略は全16面を簡単、迅速、高得点でクリアする事を目的として書かれている。 各面にはマップと解説がある。 マップには甲賀忍者、フルーツ、ケムマキ、フルーツボーナス、太巻物・印籠、白猫斎、ちくわ、鍵、高橋名人の場所が示されている。 フルーツボーナスにはハットリくんの絵も描かれており、そこで(1ドットの違いもなく)ジャンプするとフルーツボーナスが発動する。 同様に、太巻物・印籠、鍵、高橋名人にもハットリくんの絵が描かれており、そこで手裏剣を撃つとアイテムが出現する。 解説には影千代1upなどクリアするためのアドバイスが書かれている。

 攻略の方針として、簡単にクリアするためにまず忍法と残機を増やし、迅速にクリアするために「影走りの術+ムササビの術」を使用し、 高得点を獲得するために高橋名人ボーナスを狙う。 簡単にクリアするために、忍法と残機の確保を最優先としている。忍法と残機さえあれば、好きなやり方でクリアする事が可能である。 迅速にクリアするために、基本的に「影走りの術+ムササビの術」を使用して、敵もボーナスも無視してスピードクリアする。 そのため、ムササビの術のために、ジャンプボタンに連射を割り当てると楽である。 高得点を獲得するために高橋名人ボーナスを狙う。 高橋名人ボーナスは黄金のハットリくんと組み合わせると400万点ももらえる。 それゆえ、他の敵やボーナスを無視してとにかく14面へ向かう。

1面

 最初の甲賀忍者で忍法を最大まで獲得する。 メカ忍と影千代が同時に出現する場合、甲賀忍者を倒さずに4〜5匹スルーしてやる。 これによりメカ忍が出現するタイミングがずれ、結果的に両者が同時に出現しなくなる。 途中時間切れでやられても構わない。というのも、忍法獲得後、残機を最大まで増やすからである。

 甲賀忍者を倒す時は、画面の左側に位置する事。 なぜなら、影千代の接近まで時間を稼ぐ事ができるからである。 画面中央で甲賀忍者を倒していると、影千代が出現しても、画面右端から画面中央まで影千代が移動する時間しか与えられない。 一方、画面左端で甲賀忍者を倒していれば、影千代が出現しても、画面右端から画面左端まで影千代が移動する時間が与えられる。 画面右端から画面左端までの移動時間があれば、影千代をかわしやすくなる。

 影千代をかわす時は、手裏剣を投げながら、影千代に向かって突進する事。 影千代は高速移動かつジャンプもする嫌なキャラで、変に避けようとした方がぶつかりやすい。 そこで、じたばた逃げたりせず、手裏剣を投げながら、影千代に向かって突進する。 手裏剣が影千代に当たれば引き返すし、当たらなくても、突進すれば影千代はハットリくんの頭上をジャンプして走り去る。

 ハットリくんの真上に木の枝があると、忍法獲得作業がしやすくなる。 真上に木の枝があれば、ジャンプして木の上で休憩できる。 この休憩場所は甲賀忍者をスルーしたり、影千代をかわす時に便利である。

 忍法を最大まで獲得したら、雲のりの術を使ってフルーツを取り、「力」を取得する。 力の取得により忍法の同時使用数が増加する。 影千代1upを狙う時は、忍法を同時に3つ使用できる方が楽である。

 「力」を獲得したら、影千代を使って1upし、残機を最大まで増やす。 まず、影千代が出現しそうなタイミングで霧隠れの術と八方手裏剣の術を使用する。 影千代が出現するタイミングは、甲賀忍者が11人出現した後のタイミングである。 その後、木の枝から降り、影千代をできるだけ引き付けて、金縛りの術を使って動きを止める。 この状態で影千代に重なって乱射すると、次々と1upする。 なお、いくらかの忍法は盗まれてしまうが、霧隠れの術なしでも実施できる。

 忍法と残機が最大まで増えたら、ムササビの術を使用して、空を飛びながらちくわを集める。 ちくわは19本まで取得しておく。ちくわを20本取得すると獲得得点が2倍になる。 それゆえ、ちくわ19本をストックし、8面で20本目を取得して、高橋名人20万点を2倍にする。

 ジャンプがうまくいかない人は、ジャンプボタンを長押ししてみる。 ジャンプボタンを長押しすると、微妙ながら、ジャンプ到達距離が伸びる。 正確には「足場に届いた」判定が微妙に伸びる。 通常ジャンプでは届かない高さの枝に乗れたりするので、ジャンプがうまくいかない人は、とりあえずジャンプボタンを長押しすると良い。

2面

 影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。フルーツボーナスが出ない場合、1面で取り逃している可能性がある。

3面

 みずくもの術を使って池を超える。甲賀忍者で忍法を回復した後、影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。

4面

 甲賀忍者で忍法を回復した後、影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。

5面

 甲賀忍者で忍法を回復した後、影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。

6面

 スタート後すぐにみずくもの術を使って池を越え、雲の谷を雲乗りの術で越えて、甲賀忍者まで行く。 甲賀忍者で忍法を回復した後、影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。

7面

 甲賀忍者で忍法を回復した後、影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。

8面

 甲賀忍者で忍法を回復する。 この時、進みすぎて白猫斎を出さないよう注意する。 なお、この甲賀忍者ゾーンには休憩できる木の枝がない。 忍法回復後、影走りの術+ムササビの術を使う。 山小屋手前のちくわを取得して黄金のハットリくんになる。 この後高橋名人を出すが、ザコが邪魔なので、霧隠れの術を使う。 山小屋の屋根の上に登り、右に向かって手裏剣を撃って、高橋名人を出す。 高橋名人に手裏剣を撃ち続けて撃破し、20万点x2のボーナスを得る。

 ちくわを19本取得し、18面の高橋名人に備える。

 タイムが一桁の時に最初の蔵に入ると、鳥居までワープできる。 しかしながら、高橋名人もスルーするので、どちらかというと罠に近いものがある。

9面

 白猫斎を八方手裏剣の術で倒す。鍵を取ってワープする。ワープ後、甲賀忍者で忍法を回復する。 この面では影走りの術もムササビの術も使用しない。 というのも、次の10面は開始直後に池と谷があり、それらを越えた先に忍法回復地点あるからだ。

10面

 影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。 スタート時に「忍法はあるが、体力がない」という状況だった場合、入水して自滅し、体力を回復させたほうが良い。

11面

 甲賀忍者で忍法を回復した後、ムササビの術でクリアする。影走りの術は次の面に温存する。

12面

 影走りの術+雲乗りの術で3つの谷を超える。甲賀忍者で忍法を回復した後、ムササビの術でクリアする。

13面

 甲賀忍者で忍法を回復した後、影走りの術+みずくもの術でクリアする。

14面

 ムササビの術で谷を超える。この時、フルーツボーナスが発動しないよう気をつける。 甲賀忍者で忍法を回復する。 蔵手前のちくわを取得して黄金のハットリくんになる。 この後高橋名人を出すが、ザコが邪魔なので、霧隠れの術を使う。 蔵の屋根の上に登り、右に向かって手裏剣を撃って、高橋名人を出す。 高橋名人に手裏剣を撃ち続けて撃破し、200万点x2のボーナスを得る。

15面

 みずくもの術で池を超える。鍵を取ってワープする。甲賀忍者で忍法を回復する。

16面

 影走りの術+ムササビの術でスピードクリアする。途中、狭い屋敷内でお化けが出てくるので、霧隠れの術でかわす。

6. 感想

 忍者ハットリくんは、噛めば噛むほど味が出るゲームだと思います。 というのも、忍法を使った戦略性が非常に高いからです。 この攻略では「簡単・迅速・高得点」を目的としましたが、遊ぶ人によって全く異なる戦略を取る事が可能です。 例えば、腕に自信があれば影千代1upは不要ですし、得点が欲しければフルーツボーナスを狙えますし、 クリアするだけならちくわは1本も必要ありません。 目的を設定し、自分の技量と相談しながら、マップを見て戦略を考える作業が楽しいです。

 当時遊んだ人も、もう一度遊んで見れば、新しい発見があるかも知れません。 発売当時は藤子不二雄の全盛期で、「ドラ・ハッ・パー」(ドラえもん・ハットリくん・パーマン)が大人気でした。 ファミコンにおいては、「ドラ・ハッ・Q」(ドラえもん・ハットリくん・オバケのQ太郎)が大人気だったと記憶します。 とはいえ、この3作は少々難易度が高く、あまり進めなかった人も多かったのではないでしょうか。 当時難しかったゲームも、大人の知力で対処すれば、また別の魅力が見えてくるかも知れません。


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