頑張れトラックボーイ ペイロード 攻略


対応機種:MSX
価格:4,900
発売年:1985年
発売元:ソニー

概要

 ペイロードとは1985年にソニーが発売したドライブゲームです。 このゲームは通常のカーレースではなく、トラックを運転して荷物を配送するという点が特徴です。 配送は遅すぎてもダメ(罰金)、早すぎてもダメ(事故)であり、無事故無違反を前提にしつつ、 信号無視や過積載で稼ぎを上積みするという、リスクとリターンの駆け引きが魅力です。 ドライブゲームと言えばカーレースであり、競争要素の一切ない、ペイロードは極めて高いオリジナリティを誇っています。 あるいは、飲酒運転をしてでも一気に稼ぎたいという、自分との戦いを求められるドライブゲームとも言えます。

目次

  1. 1. 遊び方
    1. 目的
    2. 画面
    3. 操作
  2. 2. マップ
    1. 路線図
    2. 都会1
    3. 都会2
    4. 田舎1
    5. 田舎2
    6. 港1
    7. 港2
  3. 3. 攻略
    1. 運転の基本
    2. 法令
    3. 各種施設
    4. その他
  4. 4. エミュレータ設定
  5. 5. 感想

1. 遊び方

目的

 トラックで荷物を運んでお金(点)を稼ぎ、100万点貯める事が目的。 荷物は「WORK」と書かれた配送センターで受け取る事が可能。 荷物に添付された仕事票に目的地が書かれており、目的地の配送センターまで配送すれば報酬をもらえる。 お金を100万点貯めればゲームクリア。

画面



1:諸情報
2:疲労
3:免許持ち点
4:所持金
5:燃料計
6:現在時刻
7:制限時間
8:速度計
9:走行距離
10:ギア(Reverse:バック、Newtral:駐車、Drive:前進)
11:日本地図(白点:現在地、赤点:目的地)

操作

 カーソルキーの上下でギアチェンジ、左右で左折・右折、スペースでアクセル、Shiftでブレーキ。 発進する時はカーソルキーの上下を使ってギアをDに入れ、スペースキーを押す。 バックする時はギアをRに入れ、スペースキーを押す。 駐車する時はギアをNに入れておくとガソリンが減らない。 ブレーキをかける時はShiftキーを押す。 ゲームをスタートする時はタイトル画面でF1キーを押す。 セーブ・ロードはSTOPキーでポーズした後にS・Lを押す。

2. マップ

路線図


都会1


都会2


田舎1


田舎2


港1


港2


3. 攻略

 攻略として運転の基本、法令、各種施設、その他を説明する。 車を安全かつ迅速に運転するためには、アクセルやブレーキ操作といった、基本的な運転技術の習得は必須である。 車について学んだ後は、制限速度や最大積載量などの、実際に公道で走るための各種法令を学ぶ。 各種施設として配送センター(仕事の手配)、ガソリンスタンド(給油)、高速道路(移動手段)、ドライブイン(疲労回復)、 パーツショップ(トラックの性能向上)が存在し、それらの賢い利用方法を説明する。 さらに、その他として様々な役立つ情報を紹介する。 この攻略は安全運転を重視して書かれているが、飲酒運転上等のパワープレイでも遊ぶ事ができる。

運転の基本

 運転の基本として、運転装置、交通ルール、事故、基本的な運転テクニック、夜間走行、練習走行について説明する。 運転装置とはアクセルやブレーキといった、車を構成する装置を意味し、これを知らないと車は1cmも動かない。 このゲームには常識的な交通ルールが作用しており、左側通行、法定速度、信号を遵守しなければならない。 交通ルールを尊守しなければ簡単に事故が発生し、時間も修理費用も失う結果となる。 基本的な運転テクニックとして、Uターンとバックは必須である。 夜間は視界が極端に狭くなるが、慣れれば昼間と大差なく運転できる。 これらの運転の基本を理解した後、東北〜関東をウロウロしたり、高速道路に乗ったりと、練習走行を実施する。

 車の基本的な運転装置はアクセル、ブレーキ、ハンドル、ギアの4つである。 アクセル(スペースキー)を踏むと車が動く。しかしながら、この車は最大積載量32トンのトラックであり、ゆっくりとしか発進できない。 ブレーキ(Shift)は高性能で100km程度の速度だとすぐに停車する。 ただ150kmを超えると、一般車を発見してからブレーキを踏んでも間に合わない場合がある。 ハンドル(カーソルキー左右)は車の進行方向に対しての左右である。 車が南を向いている場合、右にハンドルを切ると、画面上の車は左に向きを変える。 ギアはD(Drive)で前進、N(Newtral)で駐車、R(Reverse)で後退である。 前進時の最高速度は107km、後退時の最高速度は30kmである。 Nはガソリンを消費しないため、信号待ちや疲労回復で多用する。

 左側通行、法定速度、信号を尊守しなければ、すぐに事故を起こす。 公道は1車線の狭い道路であり、全ての車は左側通行で走っている。 この状況において右側通行での逆走は自殺行為である。どのような場合でも左側通行を尊守する事。 法的速度は60kmであるが、一般道は68kmまで出してもパトカーやネズミ取りに見逃してもらえる。 また一般車(パトカー含む)も68kmで走行しており、前の車に衝突する事もない。 なお、高速道路はどれだけスピードを出しても絶対に捕まらない。 全ての車は信号を確実に守る。自車が交差点を通過中であっても、信号が青になれば一般車は急発進する。 一般的な常識が通用するゲームであり、交通ルールを尊守すれば事故の確率は激減する。

 事故を起こせば平均1:20のタイムロスと平均1,206の修理費用がかかり、免許の持ち点が1減る。 事故を起こした場合のタイムロスは0:20〜2:25であり、平均は1:20である。 また修理費用が0〜2,900かかり、平均は1,206である。 免許の持ち点の減少は1であり、タイムロスや修理費用とは無関係である。 また呼気検査も行われないため、飲酒運転中に事故を起こしても免許取り消しとはならない。 一般道と高速道路での事故の違いもない。 長距離運転ならば2〜3回は事故を起こす時間的・費用的余裕があり、さらに、 持ち点は集配のたびに回復するため、事故で免許取り消しになる事もまずない。

 ウインカーがないため、一般車の急な右折に注意する事。 このゲームの全ての車はその場で90度回転して方向を変える。 またほとんどのドライブゲームと同様に、ウインカーが存在しないため、交差点の一般車が直進するのか右折するのか全くわからない。 さらに、一般車は交差点以外で右折する事はないが、パトカーは交差点以外の道路でも急に右折して進行方向を変える場合が多々ある (パトカーは自車の後ろに位置した時に違反を取るため、常に後ろに回り込もうとする)。 交差点で一般車とすれ違う場合は相手が右折する前提で徐行し、パトカーを見たら急に方向を変えると意識する事。

 ガソリンスタンド、ドライブイン、パーツショップから出る時はUターンで出る事ができる。 上記施設に頭から入り、ZAPマークの上で停車するとそれぞれの施設を利用できる。 施設の利用後、スペースキーで前進せず、停車したままカーソルキーの右を押すとその場で90度北を向く事ができる。 さらに、カーソルキーの右を押したままスペースキーを押すと、1歩北に進んだ状態でさらに東を向く事ができる。 バックで出ると事故の危険性が高まるが、Uターンを使えば安全に出る事ができる。

 バックは予めハンドルを切っておくと、対応する車線で自動的に向きが変わる。 このテクニックは配送センターから出る時に重要である。 配送センターには車の頭から入るが、出る時はUターンできず、バックして出るしかない。 この時、配送センターの北に出たい場合、予めカーソルキーの右を押しておくと、敷地外の北行き車線に出た時に車の頭が自動的に北を向く。 配送センターの南に出たい場合、予めカーソルキーの左を押しておくと、敷地外の南行き車線に出た時に車の頭が自動的に南を向く (正確には北行きに出た時も一度南を向くが、無視してバックを続ける事)。 なおトラックの荷物部分には当たり判定がないため、一般車は通り抜けるし、地形に当たっても事故にならない。

 夜のライトは心もとないが、慣れれば昼間の運転とたいして変わらなくなる。 夜になると一般車は必ずライトを点灯するが、地形は暗いままのため、信号がない交差点での右折とバックの難易度がかなり上がる。 信号がない交差点での右折は感覚に頼るしかない。 というのも、車は90度にしか右折できないのに、車のすぐ右は真っ暗で見る事ができないからである。 夜間にバックする時の方法は昼間と同じだが、後ろの地形が全く見えないためかなり難しい。 失敗したと思ったらギアをDに入れて前進し、やり直す事。 信号がない交差点での右折とバックは最初かなり難しいが、そのうちに慣れてくる。

 上記を理解した上で、練習走行をしてみよう。 F1キーでゲームをスタートさせ、ギアがDに入っている事を確認し、スペースをゆっくり押して車を発進させる。 ハンドル(カーソルキー)は車が配送センターの敷地外に出る前から早めに切っておく。 敷地外に出たら、左側通行、法定速度、信号を尊守して周囲をグルグルとドライブする。 交差点で守るべき信号は進行方向左手前の信号である。 パトカーに止められると思うが、違反がなければ足止めだけですむ。 ガソリンがなくなってきたらガソリンスタンへ行き、ZAPマークの上に停車して給油し、Uターンで外に出る。 路線図を見ながら東北〜関東をウロウロし、高速道路にも乗って練習走行をしてみよう。

法令

 法令は4つあるが全てを守る必要はなく、やって良い法令違反、やってはいけない法令違反、絶対にやってはいけない法令違反の3種類を 使い分けなければならない。 やって良い法令違反は信号無視、過積載、速度超過(高速道路)、やらない方が良い法令違反は速度超過(一般道)で、 絶対にやってはいけない法令違反は飲酒運転である。 やって良い法令違反はローリスク・ハイリターンであり、積極的に違反して稼ぎを増やしていく。 やらない方が良い法令違反はハイリスク・ローリターンの速度超過(一般道)であり、一度も違反せずに問題なくゲームを終了させる事ができる。 絶対にやってはいけない法令違反はハイリスク・ノーリターンの飲酒運転であり、完全に忘れた方が良い。

 やって良い法令違反は信号無視、過積載、速度超過(高速道路)である。 なぜなら、これらはローリスク・ハイリターンであり、安全かつ稼ぎを大きく増加させるからだ。 信号無視は交差点に一般車が存在しない事が前提である。一般車が交差点にいれば、赤信号は必ず守らなければならない。 その上で、信号は全て無視して行く。パトカーの目の前で信号無視をしても捕まる可能性は非常に低い。 過積載も完全に無視する。仕事には31tの荷物を運ぶ仕事と47tの荷物を運ぶ仕事の2種類が存在し、後者は過積載として捕まる。 しかしながら、47tの仕事は31tと比較して1kmあたりのポイント単価が1.6倍ある(31tは6.4pts/km、47tは10pts/km)。 仮に過積載で捕まっても罰金・減点共に低く、さらに、ターボを2個購入すると何故か過積載と信号無視で捕まらないようになる(バグ?)。 高速道路には取り締まりが一切なく、いくらでもスピードを出せる。 さらに、ターボを1個以上購入し、破線の上を走ると、なぜか一般車と衝突しなくなる。 やって良い法令違反のリスクは非常に低く、その割に見返りは非常に大きいため、積極的に違反する事。

 やらない方が良い法令違反は速度超過(一般道)である。 なぜなら、仕事のタイムリミットにはある程度の余裕があり、信号無視を前提に、全ての一般道を68kmで走破しても十分間に合うからだ。 また高速道路で速度超過を実施した場合、タイムリミットにはさらに余裕が生まれる。 タイムリミットに余裕があるのに、交差点、複雑な地形、信号、一般車、パトカーと危険が多い一般道において、 わざわざ速度超過をする必要は全くない。 仮にタイムリミットを過ぎても報酬がゼロになるだけだが、速度超過で事故を起こせば所持金はいくらでも減る。 配送とは遅すぎてもダメ、早すぎてもダメであり、一般道を68kmで走行して残り時間を賢く消費する事。

 絶対にやってはいけない法令違反は飲酒運転である。 なぜなら、酒の効果(30分間疲労しない)はプレイスタイルによってはほとんど意味がない上、 取り締まりで即免許取り消しになるからだ。 疲労が100%を超えると居眠り運転となってハンドルが鈍くなり、150%を超えるとハンドルが完全に切れなくなる。 しかしながら、時速68km+やって良い法令違反だけでプレイする場合、一般道で疲労が蓄積する事はほぼない。 高速道路では疲労が蓄積するが、高速道路ではなぜか疲労の効果が現れないため、 199%の最大疲労でも問題なく走行できる。 疲労がほとんど影響しないプレイスタイルにおいて「30分間疲労しない」酒はほとんど罠に近い。 見返りがほとんどないにも関わらず見つかれば即免許取り消しであり、飲酒運転は絶対にやってはいけない。

 ネズミ取りは速度超過だけでなく過積載や飲酒運転も検知する。 ネズミ取りは都会1(左下右下)と 都会2(左上中央) に時々出現する。 ネズミ取りが出現した場合、レーダーを持っていると通知してくれるが、持っていなければネズミ取りの有無は全くわからない。 このネズミ取りは超強力な探知能力を誇っており、速度超過だけでなく過積載や飲酒運転すら検知する。 都会1のドライブインで一杯引っ掛け、ガソリンスタンで給油し、南から抜けようとしてネズミ取りに引っかかるパターンが ペイロードあるあるだ。 とはいえ、レーダーさえ持っていれば100%回避する事が可能であり、さほど恐れる必要はない。


法令違反一覧表
違反 減点 罰金
信号無視 2 1,000
過積載 1 600
速度超過 別表 別表
飲酒運転 免許取り消し -


速度超過詳細表
速度 減点 罰金
70-80 1 800
90-100 1 1,000
110-130 6 2,000
140-190 12 4,000

各種施設

 このゲームに登場する施設は配送センター、ガソリンスタンド、高速道路、ドライブイン、パーツショップの5つである。 配送センターは荷物の受け渡しをする最重要施設であり、北海道か福岡の配送センターを拠点とすると稼ぎが増える。 ガソリンスタンドは給油をする施設であり、こまめに給油しないとガス欠でゲームオーバーである。 高速道路は長距離を短時間で移動する施設であり、効率的な稼ぎに欠かせない。 ドライブインは疲労に対処する施設であり、高速後の眠気覚ましは必ず必要になる。 パーツショップは車のグレードアップパーツを販売する施設であり、燃料を増加させたり最高速度を向上させたりできる。 ここではこれら施設の詳しい使い方を説明する。

配送センター

 配送センターは荷物の受け渡しをする施設である。 北海道か福岡の配送センターを拠点とすると、高報酬かつ低難度の配送を得やすくなる。 遅配の損害は事故よりもはるかに小さいため、遅刻しそうになっても安全運転に努める事。

 配送センターは荷物の受け渡しを行う拠点である。 配送センターで荷物を受け取る時、同時に仕事票も受け取る。仕事票には目的地、距離、重量、制限時間、報酬、荷物の種類が記載されている。 仕事票で重要な項目は目的地と重量である。 目的地は遠ければ遠いほど報酬と制限時間が増え、難易度が下がる。さらに、一般道が少なければ少ないほど危険が減少し、難易度が下がる。 重量は31tと47tの二種類が存在し、47tは31tの1.6倍の報酬となる。 配送センターで受けるべき理想の仕事とは「北海道→福岡の47t」であり、これなら制限時間大かつ危険小の低難易度となって、 なおかつ報酬も1.6倍になる。

 北海道か福岡の配送センターを拠点とする事。 というのも、日本を高速道路で縦断する長距離の仕事を得やすいからである。 東京や大阪だと日本の半分しか走る事ができず、地方の配送センターだと高速道路のある都会1まで危険な一般道を走らなければならない。 地方に荷物を届けたら、届け先の配送センターにおいて、できるだけ北海道か福岡に近づく仕事がないか探す。 北海道か福岡に近づけない場合、せめて都会1に近づける仕事を探す。 長距離の仕事がなければ手ぶらで都会1に帰り、都会1でも長距離の仕事がなければ、手ぶらで北海道か福岡の配送センターまで移動する事。

 到着時間に遅れてでも無事故に努める事。 というのも、遅配による罰金は報酬が減るだけだが、事故を起こせば所持金が減るからである。 遅配による罰金は1分で10ptであり、報酬から減らされる。 しかしながら、報酬がマイナスになる事はなく、どれだけ大きく遅刻しても報酬がゼロになるだけである。 一方、事故は起こせば起こすほど所持金が減っていく。 制限時間が迫れば焦って事故を起こしやすいが、事故は遅配よりもはるかに大きな損害であり、安全運転が求められる。

ガソリンスタンド

 ガソリンスタンドは給油するための施設である。 ガソリンスタンドは高速道路にないため、高速の前後で必ず給油しなければならない。 給油時に所持金の減少がなくなれば、追加のガスタンクも含めて満タン状態である。

 ガスタンクを持っていない場合、高速に乗る前後で必ず給油する事。 というのも、高速道路や田舎1・田舎2にはガソリンスタンドが存在しないからである。 高速道路にどういうわけかガソリンスタンドが存在しないため、高速でガス欠になると即ゲームオーバーである。 田舎1と田舎2は砂漠みたいに荒涼としており、むろんガソリンスタンドも存在しない。 高速を降りた後、田舎に荷物を届けた帰りの都会1で給油しようとして、途中でガス欠になるパターンも多い。 ガスタンクを持っていない場合はこまめに給油してガス欠を防ぐ事。

 追加ガスタンクを持っている場合、燃料計を越えて給油できる点に注意する事。 画面に表示されている燃料計には追加ガスタンクの増量分が反映されていない。 すなわち、燃料計だけ見て給油をやめてしまうと、追加ガスタンクにガソリンが一切入っていない状態となる。 このミスを防ぐために、給油時は燃料計を見ずに所持金を見る事。 給油時において、所持金の減少がなくなれば追加ガスタンクも含めた状態での満タンである。

高速道路

 高速道路は目的地に素早く到着するための施設である。 高速道路を使用すると報酬の増加と時間短縮につながり、なおかつ事故が少なく安全である。 高速道路では疲労による影響が無効化されるため、高速前の酒やコーヒーは無意味である。

 高速道路の使用意義は報酬の増加、時間短縮、安全の3つにある。 高速道路を使用する距離は遠距離なため報酬は多いが、高速道路を使用しない距離は近距離なため報酬は少ない。 遠距離だと制限時間が長い上高速での時間短縮が可能だが、近距離だと制限時間が短い上高速での時間短縮が不可能である。 高速は事故がなく、取り締まりも実施されないため、一般道と比較して安全である。 高速でターボを1個以上持ち、破線の上を走ると事故が発生しない。 また、高速ではいかなる取り締まりも実施されず、スピードをあげても酒を飲んでも捕まる心配がない。 報酬が増え、時間にも余裕があり、事故も取り締まりもない高速は積極的に活用すべきである。

 本線に合流する時は一般車が5台見えている時に実施すると良い。 というのも、高速での一般車は同時に5台しか表示されないためである。 高速で最も多い事故は支線から本線への合流時における後ろからの追突である。 しかしながら、画面に既に5台表示されていればそれ以上車が表示される事もなく、後ろから追突される心配もない。 高速に乗ったらまず50kmで支線をじっくりと走り、一般車が5台表示されたのを確認してから素早く合流し、 破線の上で最高速までアクセルを踏む事。

 ターボがない場合、高速道路は世紀末的修羅場と化す。 ターボがあれば高速道路は極めて安全な道であるが、なければ、煽り幅寄せ当たり前の修羅の道が待っている。 一般道ではあれほど律儀に交通ルールを遵守していた一般車がここでは豹変しており、斧を持ったモヒカンがバギーを運転するという、 世紀末的イメージに脳内変換した方が良い。 モヒカンバギーは直進せずフラフラと幅寄せをして来るので、距離を取るか、後ろから追突されない程度にブレーキを踏んで画面外に消す。 またバギーと隣り合えば基本的に衝突しないが、タイヤホイールからトゲを出して幅寄せするバギーもいる。 ターボがない場合は1〜2回の事故は覚悟の上で高速道路を走ったほうが良い。

 高速道路では疲労は関係ない。 一般道では疲労が100%を超えると居眠り運転となって運転に支障をきたすが、高速では最大の199%まで疲労しても運転には一切支障がない。 疲労が運転に影響しないので、高速に乗る前に酒やコーヒーを飲む必要もないし、路肩に駐車して休憩する必要もない。 一方、高速から降りたら突然疲労が有効化するため、休憩が必須である。 疲労が150%を超えていれば100%程度まで下がるのを待ってドライブインに駆け込み、眠気覚ましで一気に回復する。 またエミュレータに加速装置が付いているのであれば、高速の出口にNで駐車し、加速装置を使って時間を進めて疲労を回復する。 高速では疲労は関係ないが、降りると疲労が有効化されるため、高速後の休憩は必須である。

ドライブイン

 ドライブインは休憩するための施設であり、疲労を回復させたり、披露の蓄積を遅らせる飲み物が販売されている。 ドライブインで販売されている飲み物は次の通り。

飲み物一覧表
名称 価格 効果
お酒 1,000 30分間疲労しない
眠気覚まし 2,000 疲労全回復
コーヒー 500 30分間疲労の蓄積を遅らせる

 ドライブインで販売している酒は罠である。 というのも、飲酒運転は超ハイリスク・ノーリターンだからだ。 飲酒運転のメリットは30分間一般道で疲労が蓄積しないという点であり、近距離配送に効果的である。 しかしながら、近距離は稼ぎが少なく、高速を使わないため制限時間が短く、一般道を通行するため危険が多い。 長距離の場合、稼ぎは多く、制限時間も長く、一般道の通行も少なく安全である。 高速後の一般道は制限時間にかなり余裕があるため、68km+信号無視で十分間にあう。 酒の存在意義は全く無く、あるとすれば、危険を顧みずに一般道を走り回りたい人向けの嗜好品ある。

 眠気覚ましは必須である。 というのも、高速後の疲労を一気に回復させる事ができるからである。 高速での疲労はゲームに一切関係しないが、高速を降りると突然疲れを感じるようになる。 高速後の疲労が最大の199%という状況も珍しくなく、このままではハンドルが全く切れない。 そこでしばらく高速の出口に駐車して休憩し、ハンドルが動くようになる150%以下になってから、ノロノロとドライブインを目指す。 ドライブインに着いたら眠気覚ましを飲み、一気に回復して目的地を目指す。 もしエミュレータの加速装置を使用できる場合、高速の出口で疲労ゼロまで時間を早送りしても制限時間には十分間にあう。

 コーヒーは全く必要ない。 というのも、高速道路+68km+信号無視で十分間に合うからである。 コーヒーのメリットは30分間一般道で疲労の蓄積が遅くなるという点であり、酒と違って取り締まりの対象にはならない。 しかしながら、68km+信号無視で疲労が100%を超える事はほとんどなく、使いみちが全くない。 高速後の一般道は疲労が100%を超える前に目的地に着く事がほとんどであり、わざわざ疲労を軽減させる必要はない。

パーツショップ

 パーツショップはトラックの性能を向上させる各種パーツを販売する施設である。 パーツショップで販売しているパーツは次の通り。

パーツ一覧表
名称 価格 効果
ガスタンク 10,000 燃料の最大積載量を上げる。2個購入可能
ターボ 100,000 最高速度を上げる。2個購入可能
無線機 30,000 マップ情報を知る事ができる(Tキー押下)
レーダー 15,000 ネズミ取りの存在を教える
ライトチューン 5,000 夜間の視界が広がる

 パーツショップで販売しているパーツはガスタンク、ターボ、無線機、レーダー、ライトチューンの5つであり、無線機以外は必須である。 ガスタンクは2個装着可能であり、1個で1.8倍、2個で2.6倍に積載ガソリン量が増加する。 なお燃料計はガスタンクなしの状態を示しており、燃料計がフルになってから追加のガスタンクにガソリンが入る。 ターボは2個装着可能であり、1個で176km、2個で252kmに最大速度が上がる。 またターボを1個以上装着すると高速道路での事故がなくなり、2個装着するとなぜか過積載と信号無視で捕まらない。 無線機はTを押下すると現在地と東西南北の地名を教えてくれるが、攻略マップがあれば必要ない。 レーダーはネズミ取りの存在を通知してくれる。なおネズミ取りは都会にしか設置されない。 ライトチューンは夜間での視界が広がるパーツであり、一番最初に購入したい。

その他

 ここではその他の攻略情報を記載する。

ローカルマップ移動コスト表

 ローカルマップを通り抜けるコストは入ってきた方向と出る方向によって異なる。 というのも、北と西につながる道路が北西の隅にあるためである。 北→西や西→北のようなコスト0のルートを選び、東→南や南→東のようなコスト2のルートは避ける事。

ローカルマップ移動コスト表
入方向 出方向 コスト
1
西 0
1
1
西 1
2
1
2
西 1
西 0
西 1
西 1

 例:佐賀(西)→福岡→山口(北)のコストは0、熊本(南)→福岡→山口(北)は1、熊本(南)→福岡→大分(東)は2

06:00、09:00、17:00、20:00は一般車が突然湧いてくるので注意

 このゲームは時間帯によって一般車の交通量が異なる。 交通量が徐々に変わっていけばよいのだが、上記時間になると画面上の一般車が突然消え、新しい一般車が突然現れる。 この時、新しい一般車と同じ座標にいると問答無用で事故扱いとなる。 この事故を避けるには、一般車が入らない場所(高速の出入り口や施設)に退避するしかない。

届け先を忘れた場合、近くの集配センターに立ち寄れば教えてくれる

 届け先は右下の地図の赤点を見ればわかるが、いまいちはっきりしない場合もある。 そんな時は近くの集配センターに立ち寄れば「この荷物は○○だよ!」と教えてくれる。

違反は加算される

 例えば速度超過+信号無視で取り締まりに引っかかった場合、速度超過+信号無視の減点と罰金が科される。

港2では完全に身動きが取れない渋滞が発生する

 港2は複雑なマップになっており、信号が青になっても一般車が動けない渋滞が発生する。 そういった渋滞に巻き込まれると、朝夕に一般車がリセットされるまで全く動けない。

港2の集配センターはバックせずに出る事ができる

 港2の集配センターのすぐ南にドライブインがある。北の集配センターとは「WORK↑」「DRIVE.IN」の文字列で区切られているが、 この文字列には当たり判定がない。 それゆえ、港2の集配センターに頭から入った後、南のドライブインの出口を使って頭から出る事ができる。

大分と宮崎は海岸線に沿って南北の移動が可能

 港1の東にある海岸線から南北のマップへ移動することが可能である。 しかしながら、移動先が港1でない場合、地形に突っ込んで事故となる。 ところが大分と宮崎は両者ともに港1であり、海岸線を使用して移動する事ができる。 ちなみに、大分の海岸線を使って北には移動できない。

ゲーム開始時のガソリンだけで鹿児島まで行く事ができる

 ゲーム開始すぐに高速に乗れば、鹿児島の集配センターまで行く事ができる。(Trip93、高速107km、一般道 68km) また一般道だけでも大阪まで行ける。(北海道→神奈川→和歌山→大阪、Trip 70、時速68km)

4. エミュレータ設定

 openMSXにおける役立つ設定を紹介する。

ボタン2にF1を割り当て

bind "joy1 button2 up" "keymatrixup 6 0x20"
bind "joy1 button2 down" "keymatrixdown 6 0x20"

取り消す場合
unbind "joy1 button2 up"
unbind "joy1 button2 down"

ボタン4にPauseを割り当て

bind "joy1 button4 down" "toggle pause"

取り消す場合
unbind "joy1 button4 down"

ボタン5に加速装置を割り当て

bind "joy1 button5 down" "set throttle off"
bind "joy1 button5 up" "set throttle on"

取り消す場合
unbind "joy1 button5 down"
unbind "joy1 button5 up"

5. 感想


 ペイロードは名作だと思います。 というのも、単純なお使いゲームにも関わらず、一回一回のお使いに必ずドラマが生まれるです。 このドラマはまさに筋書きのないドラマであり、シナリオライターが書いたお仕着せがましいドラマにはない、意外性と独自性に溢れています。 こういったドラマが生まれる理由は、ペイロードの自由度の高さにあるのではないでしょうか。 この攻略では法令違反と法令遵守のバランスを取っていますが、飲酒運転によるパワープレイだったり、 信号を守るセイフティプレイだったりと、様々なプレイスタイルが可能です。 ソニーのMSXゲームはロードランナーのような移植の名作が多いのですが、ペイロードはオリジナルでも名作と言える一本です。



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