おはスタ感想ページ

2024/10/22(火)

出演:木村昴、冨田有紀、藤岡真威人
おはガール:安保心結
スポンサー:小学館、BANDAI、ShoPro

今回の見所

 人類はゲームの待ち時間から永遠に逃れられないと考えた点が見所でした。 今日はウイングマンのドラマを紹介。同作と言えばパソコンのアドベンチャーゲームであり、MSXのカセットテープ版をプレイしていました。 当時のCTは待ち時間が長かったのですが、現代のM.2 SSDであっても待ち時間は長く、ゲームは人間が許容できる待ち時間を目一杯使用しているようです。 すがやみつる先生の「マンガ家と学ぶ著作権実務入門」を読了。 すがや先生にはコロコロで連載していた「ゲームセンターあらし」という大型IPがあるのですが、 表紙はAI生成画であり、生成AIを敵視する中途半端な絵師に対する皮肉に見えました。 ただ、やはりすがや先生のあらしも見てみたかったものです。

・人類はゲームの待ち時間から永遠に逃れられない
・すがや先生はあらしを描いて下さい


●人類はゲームの待ち時間から永遠に逃れられない

 人類はゲームの待ち時間から永遠に逃れられないと考えた点が見所でした。 今日はウイングマンのドラマを紹介。同作と言えばPCのADVであり、MSXのCT版をプレイしていました。 CTの読み込み速度は1200b/sと遅く、場面移動のたびに待ちが発生。 しかしながら、M.2の速度が2GB/sとなり、約1,300万倍の高速ロードができるに関わらず、「Now loading...」の待ち時間は ちょっと短くなった程度です。 それどころか、ロビーでの待ち時間を含めれば、MSX時代よりも待たされています。 人間には許容できる待ち時間があり、CTもM.2も未来の高速メディアも、その時間を目一杯使用するようです。


●すがや先生はあらしを描いて下さい

 すがや先生はあらしを描いて下さいと考えた点が見所でした。 「マンガ家と学ぶ著作権実務入門」を読了。この本のマンガ家とはコロコロで連載していた「ゲームセンターあらし」のすがやみつる先生です。 すがや先生は先進的なマンガ家で、個人的には、本編以上に「こんにちはマイコン」に魅了されていました。 この本も先進的であり、マンガ家でありながら、表紙は生成AIで作成したイラストを使用。 ポケモンやミッキーレベルのIPを持ちながら、それらを使用せず、新しい表現に挑戦しているというわけです。 生成AIを敵視する中途半端な絵師を皮肉する一方*で、やはりあらしではない寂しさもありました。

* すがやみつる, マンガ家と学ぶ著作権実務入門, 216, 日本ではこの点(AIによる学習)について原則として「違法ではない」とされています。それは、著作権法第三十条の四で、「著作物に表現された思想または感情の享受を目的としない利用」については利用が許されているから。AI学習は、この思想又は感情の享受を目的としない利用の典型である三十条の四項第二号の「情報解析」に該当すると考えられています。(略)人間が絵や文章を学ぶ場合にも、初期の段階では真似や模写からはじめるもの。それを考えれば、「人間の学習はOKで機械の学習はダメ」というのは、クリエイターの傲慢ではないかと主張する人もいます。その多くはAI推進派ですが。

218, 今のAIの進化ぶりを見ていると、個性が見受けられない汎用性の高い絵や図像は、AIが生成したものに置き換えられていくことは避けられません。(略)絵柄は(いらすとやと)異なっても「よくあるタイプの絵」を描いているマンガ家やイラストレーターは、仕事を失っていくことでしょう。



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