おはスタ感想ページ

2025/05/26(月)

出演:木村昴、髙橋大悟、森島律斗、リンダカラー∞(Den、たいこー、りなぴっぴ)
おはガール:原寧々
スポンサー:小学館、BANDAI、GungHo、ShoPro、集英社
今日のおはスタ!:なし

今回の見所

 無知の知がバカ脱却の第一歩だと考えた点が見所でした。 「SAKAMOTO DAYS」によると「一流になるには、まず、自分が三流だと認める事」との事。 これはすなわち、ソクラテスの「無知の知」です。


「お前たちは知っているから知らない、私は知らない事を知っているから知っている *1」
画像生成AI:Microsoft Copilot
プロンプト:
アテナイの傲慢な知識人達に対して「お前たちは知っているから知らない、私は知らない事を知っているから知っている」と言う、ソクラテスの絵を描いて下さい

「ソクラテスは、知恵の神から賢者というあだ名を与えられた事を聞かされて、我ながら驚いた。彼は自分をくまなく調べてみたが、この神託に何の根拠も見いだせなかった。彼は自分と同じく、正義、節制、勇気、知恵を持っている人達を知っていたし、自分より以上に雄弁で、美しく、国家に有用な人達を知っていた。そこで最後に彼はこう結論した。「私が他の人々よりもすぐれ、賢者だと言われるのは、私が自分を賢者だとは思っていないからでしかない。知識があり知恵があると思い込むのは、神の眼から見れば、人間に特有の愚かさである。私の最善の知は、無知の知であり、私の最善の知恵は、単純さである。」*2」

「自分がかくも長い間の探求から得た収穫は、自分の弱さを認める事を学んだという事につきる。全てを試み、全てを探った人間は、知識の堆積と、かくも様々な事物の貯蔵の中に、空虚より以外に何一つ確固として実質を見出す事ができなかったので、自分の思い上がりを棄て、自分の自然的状態を認めたのである。今までに存在した最大の賢者(ソクラテス)は「お前は何を知っているか?」と聞かれて「私は私が何も知らないという事を知っている」と答えた。「我々の知っている事柄の最大の分は、我々の知らない事柄の最小の分である」我々が知っていると思っている事も、我々の無知の一部分、しかも極めて小さな一部分である。*3」

*1 プラトン, 世界の大思想 1 プラトン 国家 ソクラテスの弁明 クリトン, 380
*2 モンテーニュ, 世界の大思想 5 モンテーニュ 随想録(エセー) 下, 62
*3 モンテーニュ, 世界の大思想 5 モンテーニュ 随想録(エセー) 下, 64

バカは自分がバカだと気づいていないからバカなのです。

「本物の無知は自分がものを知らない事すら知らない。(ソクラテス 無知の知) *4」

*4 池上彰, なんのために学ぶのか, 277

一方、自分がバカだと気づいた人は、もうバカではありません。なぜなら、やるべき事が見えてくるからです。

「無知の知がわかれば、「やるべき事は何か」が見えてくる。*5」

「プラトン「無知の知」まず自分は何も知らないことを認めることから始めよう。「私は海辺で遊んでいる少年のようである。ときおり、普通のものよりもなめらかな小石やかわいい貝殻を見つけて夢中になっている。真理の大海は、すべてが未発見のまま、目の前に広がっているというのに」アイザック・ニュートン*6」

*5 齋藤孝, 頭が良くなる図化思考法, 97
*6 齋藤孝, 使う哲学, 82

まず自分がバカだと気づく事が最優先であり、驚きと共にやるべき事が見えるようになって、そこから「探求楽習」の道も始まります。

「真実らしい事柄でも、私は、これを絶対に誤りなきものとして押し付けられると、嫌になってしまう。私は、我々の立言の大胆さを柔らげ緩和するこういうたぐいの言葉が好きである。「おそらく」「いくぶん」「何らか」「という事である」「と私は思う」など、その他これに類する言葉が好きである。だから、私が子供達を教育しなければならないのだったら、私は、断定的でなく、問いかけるようなこういう答え方を、彼らの口癖にさせた事であろう。「それはどういう意味でしょうか?私には飲み込めません。そうかも知れません。それは本当でしょうか?」そして今なお行われているように10歳で博士のふりをするよりも、むしろ60歳になっても生徒のような態度を守るようにさせたであろう。無知を癒そうと思う人は、自ら無知を告白しなければならない。驚きはあらゆる哲学の始めであり、探求はその道程であり、無知はその究極である。たしかに、世には強く高邁な無知がある。この無知は、名誉においても、知識を求める心においても、他に劣らない。かかる無知を心に抱くには、知識を心に抱くのに劣らぬ知識が必要である。*7」

「世には、知識に先立つ初歩的な無知があると共に、もう一つ、知識の後に来る博士的な無知がある。後者は、知識が最初の無知を解消し破壊するのと同様に、知識がもたらす無知、知識が生み出す無知である。*8」

*7 モンテーニュ, 世界の大思想 5 モンテーニュ 随想録(エセー) 下, 548
*8 モンテーニュ, 世界の大思想 4 モンテーニュ 随想録(エセー) 上, 260



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