Zenji 攻略
対応機種:MSX
価格:\4,800
発売年:1985年03月
発売元:株式会社ポニー
概要
ZenjiとはActivision(日本での代理店はポニー)から発売されたアクションパズルゲームです。
このゲームの特徴は、アクションパズルゲームでありながら、パズル要素よりもアクション要素が非常に強い点にあります。
パズルとしては、パイプのようなエレメントを回転させ、生命の源から湧き出る水を全てのパイプに満たすというものです。
このパズルそのものはたいして難しくはないのですが、制限時間と敵の強さという、非常に厳しいアクション要素が難度を激増させています。
制限時間が極めて短く、直感が勝負になります。もちろん偶然だけで解けるわけもなく、直感と思考のバランスが絶妙です。
敵が永久パターン防止キャラ並に強く、高速移動で弾を撃ち、しかも二体いて、高度な閉じ込めテクが必須になります。
難度は非常に高いものの、アーケードゲームのように1ゲーム3分で遊ぶのがちょうど良い内容であり、隠れた良作としておすすめです。
目次
- 1. ゲームの目的
- 2. 遊び方
- 3. 攻略
- 3.1 テクニック
- 3.2 各面解答
- 4. 感想
1. ゲームの目的
フェイス(自機)を動かしてエレメント(パイプ)を左右に回転させて結合し、
生命の源から流れ出るエネルギーを全てのエレメントに流す事が目的です。
欲望の炎(赤敵)か妄想の炎(青敵)に触れるかタイムオーバーで1ミスになり、残機が0になるとゲームオーバーです。
エンディングはなくパターンをループしてハイスコアを競います。
パターンはそれぞれ、パターン1と2が2面、パターン3とパターン4が5面構成になっており、パターン4クリア後はパターン3に戻ります。
2. 遊び方
カーソルキーで自機を上下左右に動かします。
スペースキーを押しながらカーソルキーの左右を押すとエレメントが回転します。
タイトル画面で1,3,5,7を押すとゲームの難度を設定でき、リターンキーを押すと一人用ゲームが始まります。
2,4,6,8で二人用ゲームの難度を設定でき、リターンキーを押すと二人用ゲームが始まります。
3. 攻略
Zenjiには技術的攻略と暗記的攻略の二つがあります。
技術的攻略は直感や指先の操作による攻略であり、テクニックとして記載しています。
暗記的攻略は敵の閉じ込めパターンを記憶しての攻略であり、各面攻略として掲載しています。
基本は直感や指先のテクニックを使用し、チャンスがあれば敵を閉じ込める、というプレイになります。
閉じ込めパターンはほぼ全ての面に存在し、理論的にはほぼノーミスで何時間もプレイできるはずです。
しかしながら、閉じ込めパターンの攻略はゲーム開始直後の一瞬の判断が必要になり、常人にはまず不可能なプレイ方法です。
ただし、エミュで一時停止できる場合は閉じ込めパターンでの攻略も可能です。
3.1 テクニック
誘導
敵を誘導して通せんぼ状態を解消させるテクニックです。
敵はエレメントの分岐点か突き当りに到達すると、自機のxy座標が縮むよう進路変更をします(ただし、たまにランダムで進路を変更する)。
これを利用し、自機を敵のxy座標がずれた場所へ移動させ、敵がそれを追った直後に反転してエレメントを回転させ、
敵が通せんぼしていたエレメントに移動する事ができます。
敵は分岐点か突き当りに到達するまで進路変更できないためすぐに戻る事ができず、時間的・距離的余裕がわずかに生まれます。
遠回り
敵を誘導して遠回りさせるテクニックです。
自機と敵の経路が2つある場合、敵は最短距離で自機に向かってきます。
それゆえ、敵の目の前で経路を断ってやると、敵はものすごい勢いで遠回りになるもう1つの経路を移動するようになります。
敵が適当に離れたのを確認したら、エレメントを回転して経路を戻し、自分が行きたい場所へ移動します。
ただし、敵はランダムで進路を変更する時もあるため、ロードランナーのような完璧な誘導は不可能です。
閉じ込め
敵を閉じ込めて孤立させ、その間にエレメントを連結していくテクニックです。
高次面の敵は超高速かつほぼ正確に自機を追跡し、しかも弾まで撃ってきます。
この強さは普通のゲームの永久パターン防止キャラ並であり、その上赤敵と青敵の2体もいる始末です。
Zenjiにはほぼ全ての面に閉じ込めパターンが存在しているため、敵はなるべく閉じ込めましょう。
敵が孤立している間にエレメントを連結させ、最後の仕上げとして敵の閉じ込めパターンを解きます。
ただし、実機で一時停止できない場合、臨機応変に敵を閉じ込める事になります。
3.2 各面解答
閉じ込めパターンを使用した解答を例示します。
各面ごとに記載されている「A2:L1」といった一文は、回転対象となるエレメントの座標、回転方向、回転回数を意味します。
例えば「A2:L1」の場合、A2座標のエレメントを左に1回転させて下さい。
パターン1
01-01
A2:L1
C2:R2
C3:L1
01-02
B3:L1
A2:R1
A1:L1
01-03
C1:R2
01-04
B3:L1
A3:R1
A2:R2
01-05
C2:R1
D3:R1
A2:L1
パターン2
02-01
B1:R1
C4:L1
C2:R2
02-02
B2:R1
A3:L1
D2:R2
02-03
C3:L1
A3:R1
B4:R1
A4:L1
B3:L1
B1:L1
D4:L1
C3:R1
C2:R2
E2:R1
02-04
C2:L2
B4:L1
D1、D4が消えるのを待つ
C2:R2
02-05
C2:L1
E4が消えるのを待つ
D4:R2
02-06
A2:R1
C2:R2
02-07
B1:L1
C1に触れる
C2:L1
D1:R1
A2、C4が消えるのを待つ
D2:R1
E1:R1
02-08
C2:R2
C4:L1
B3:L1
A3:L1
A1:R2
C2:L1
02-09
B1:R1
C1:L1
D3:R1
E4:L1
C3:R2
D2:R2
02-10
C1:R1
B2に触れる
A1:L1
B2:L1
B4、E4が消えるのを待つ
C2:R1
D1:R1
02-11
D4:L1
E3、A4が消えるのを待つ
D2:R2
02-12
C2:R1
D3:L1
C4:R1
B4:R2
C2:L1
C3:L2
C4:R1
D1:R1
D2:R1
02-13
B2:R1
B4:L1
E4が消えるのを待つ
D1:L1
02-14
E3:R2
B2:L1
C4:R2
E3:R1
パターン3
03-01
D3:R1
F3:L2
D3:R1
D4:L2
D5:L1
B2、E2が消えるのを待つ
C5:R1
03-02
A4:R1
B3:L1
B2:R1
C1:R2
E3:R1
F4:R1
03-03
D3:L1
B3、D1、E3が消えるのを待つ
D3:R1
03-04
C4:R1
F3:R1
A1:R1
C4:L1
B5、E4、E5が消えるのを待つ
E2:R2
03-05
D3:L1
E4:L1
E3、B4が消えるのを待つ
D3:R1
C5:L1
03-06
D2:L1
A2:R1
F4:R1
E4:L2
E3:L1
F3:L1
E4:L2
D4:L1
A3:R1
D2:L1
D1:R1
03-07
C4:L1
F5:L1
D5:L1
E3:R2
A1、B3、E2が消えるのを待つ
E3:R1
C4:L1
03-08
すぐに行動を開始しないと即死する。
D2:R1
D3:R1
D4:L1
E3:R1
03-09
D3:R1
F5が消えるのを待つ
D3:R1
03-10
E5:L2
D2:L1
B1:R1
B2:L1
A1:R2
D1:L2
B2:R1
B3:R1
A3:R1
03-11
赤敵の閉じ込め、誘導が難しく、臨機応変が必要。
A3:L1
B2:R1
C1:L1
D1:R1
D4:R2
D1:L1
B2:L1
A3:R1
03-12
C3:R1
A4:L1
B3:L1
C2:L1
B2:L1
A5:L1
B5、E5、F5が消えるのを待つ
A5:L1
03-13
B4:L2
B2:R1
B3:L1
C4:R1
A4:R1
03-14
C1:R1
A3:R1
F5:L2
E5:L2
F4:L1
E4:L1
F3:R1
A4:R1
03-15
激ムズ。パズルの解法は以下の通りだが、赤敵をどこかに閉じ込めなければならない。
B3:R1
D1:R1
F3:L1
B4、B5、E4が消えるのを待つ
B3:L1
03-16
A3:R1
B4:R1
B1:L1
C3:R1
A4:R1
03-17
D3:L1
D4:R2
B2:R1
B1:L1
B2:L1
E4:R2
03-18
B3:R1
B1:L1
A1、B5が消えるのを待つ
C1:L1
A2:R1
A4:R1
03-19
B2:R2
B3:R1
D4:L2
C4:R1
B5:L1
C4:L1
C3:R1
B2:L2
03-20
C3:L1
B2:R2
B4:L1
C3:R1
D3:R2
E3:R2
D5:R1
E4:R2
F3:L1
F4:L2
B2:L1
03-21
B3:L1
D2:R2
D4:R1
D3:L1
C2:R1
F2:R1
03-22
B3:R1
C2:R1
C1:R1
D1、F5が消えるのを待つ
B3:L1
03-23
スタート地点で停止して青敵がB2へ行くのを待つ。
B3:L1
B4:R1
F5:L1
E4:L2
D4:R1
B3:R1
03-24
D3:R1
E5:L1
D5:R1
D4:L1
C5:R2
C1:R2
E4:R1
E3:R2
03-25
C4:L1
B3:R1
A2:R1
D5:R1
A1、F5が消えるのを待つ
D5:L1
E5:R1
03-26
D2:R1
D3:L1
B3:R1
A3:R1
B2:R1
B1:L1
B2:R1
C1:L1
A1:R1
C2:L1
B3:R1
D3:R1
D2:L1
B2:R1
A4:R1
03-27
激ムズ。臨機応変に対応する必要あり。
C4:R1
E3:R1
C4:L1
D4:R1
E5:R1
E4:L1
B2:R1
C1:L1
A3:R1
03-28
C4:R1
C3:L2
B3:R2
A2:R1
B1:L1
B4:L1
C2:L2
E4:R1
03-29
E3:L2
03-30
C4:R1
D3:R1
C3:L2
B2:R2
B1:L1
D4:R2
B2:L1
E1:L1
パターン4
04-01
B2:L1
A3:R2
C6:R1
F3:R2
04-02
B2:L1
C1:L1
G1:R1
G3:L1
G5:L2
C3:L1
04-03
D3:R1 急ぐ
E3:R1 急ぐ
E5:L1 急ぐ
G6:R1
D5:L1
C1:L1
A3:R1
F1:L1
04-04
激ムズ。パズルの解法は以下の通りだが、青敵をどこかに閉じ込めなければならない。
D3:L1
G6:R1
B2:L2
C3:R2
D3:R2
E3:R1
F4:R1
E5:R1
F3:R1
F1:R1
04-05
E2:L2
C3:R1
E5:L2
E6:R1
F6:R1
B2:R1
B5:R1
E3:R1
04-06
E3:R1
F4:L1
G4:R1
F5:L2
E5:R1
D6:R1
F2:R1
04-07
E2:R1
C3:L1
D5:R1
F1:L1
04-08
D3:L2
A3:R1
G5:R1
D4:R1
D5:R1
D6:R1
C5:R1
C6:R1
A4:R1
B4:L1
C5:R1
E3:R1
E2:R1
B5:R1
04-09
敵の動きが早い場合、ノーミスでのクリアは非常に難しい。敵をひきつけて経路を遮断し遠回りさせるテクが必要。
C6:R1
F5:R1
F6:L1
C6:L1遠回りテクで青敵をかわす
B3:R1遠回りテクで青敵をかわす
A4:L1遠回りテクで青敵をかわす
G2:R1
04-10
D1:L1
C3:R1
D4:R1
E5:L1
04-11
E3:L1
B2:R1
C1:L1
A3:R1
C6:L1
B5:R1
F1:R1
04-12
C5:R2
A3:R1
C1:L1
F3:R2
G3:L1
G4:R1
C5:L1
04-13
D1:R1
D2:L2
C1:L1
C2:L1
B1:R1
D2:R2
F2、G3、G5が消えるのを待つ
E1:L1
A3:L1
04-14
G3:L1
G4:L1
G5:L2
F6:L1
C2:R1
C1:R1
B1:L1
B2:R2
B6:R1
A5:R1
F1:L1
04-15
D2:L2
D3:R2
C4:R2
F4:R1
F5:R1
B5:R1
04-16
E4:R1
E5:R1
C5:R1
E3:R2
B6:R1
04-17
E2:L1
C3:L2
B1:R1
E4:R2
D2:L1
E2:R1
G1:R1
G3:L1
C3:R2
04-18
D3:L1
E5:R1
E6:R1
04-19
D3:R1
F3:R1
G4:L2
D1:R2
E1:L1
A3、C2、C5、G2が消えるのを待つ
F1:R1
04-20
E6:R1
F3:L1
D5:R1
D6:R1
D5:R1
A4:L1
C5:R1
A5:L1
F2:R1
B6:R1
04-21
F3:R1
D2:R1
E1:L1
C3:R1
E6:R1
F6:R1
C4:R1
C5:L2
F3:L1
B6:R1
04-22
D2:L1
B2:L1
D2:R1
A3、A4、A5、B3が消えるのを待つ
F3:R2
B4:R1
04-23
D3:R1
D5:L1
C3:R1
C5:L1
B4:L1
A4:L1
B4:R1
B1:L1
F2、F5、G5が消えるのを待つ
E1:L1
D5:R1
04-24
F3:L2
E6:R1
G5:R1
B3:R1
C2:R1
D1:L1
B4:R1
B5:L2
G4:L1
04-25
E3:R1
D1:L1
C1:R1
C3:R2
C2:L1
B2:L1
B1:L1
B6:R1
B4:R1
E3:L1
G4:L1
04-26
D3:R1
E1:L2
D2:R1
A2:R1
C5:R1
A3:L1
E5:R1
F6:R1
G5:L2
F4:R1
F1:L1
F2:R1
A5:R1
04-27
E2:R1
D3:R1
D4:R1
D5:L2
C6:R1
F1:R1
4. 感想
Zenjiはおもしろいゲームなのですが、見た目で魅力が伝わらず、現代に至るまで隠れに隠れた名作となっています
Zenjiの見た目の悪さはパッケージとゲーム画面の2つにあります。
パッケージは怖い顔がデカデカと描かれたもので、「このゲームを買ってはいけない」と強力なプレッシャーを客に与えます。
パッケージの裏にはゲーム画面の写真も掲載されていたのですが、その写真を見てもどういったゲームなのか全く想像がつかず、
「これを買ってはいけない」と小学生ながら直感しました。
そういった事情もあり、隣にカーレースや戦闘機のゲームが置いてあったのならば、100人中100人の小学生がそちらを購入したはずです。
実際、Zenji、サイオン、センジョーあたりがワゴンゲームの定番で、捨て値で売っていたような気がします。
先入観を捨ててプレイしてみるとおもしろいのですが、見た目の地味さが少々残念です。
Amazon : このレトロゲームを遊べ!
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