健康に良い農作物の栽培

日本には昔から体に負担をかけずバランスのとれたまごわやさしい≠ニいう理想の食事というものがあります。これは以下の食物の頭文字をとったものです。

    ま:豆類(豆腐、味噌、納豆)・・・大豆や小豆等、たんぱく質やミネラル

    ご:ゴマ類(木の実など)・・・ゴマやナッツ、クルミ等、不飽和脂肪酸やミネラル

    わ:わかめなど海藻・・・ヨード、ミネラル

    や:野菜・・・ビタミンやカロチン

    さ:魚・・・たんぱく質やDHA、亜鉛など

    し:しいたけ(きのこ類)・・・ビタミンDや食物繊維など

    い:芋類・・・ジャガイモ、さつま芋など、炭水化物や食物繊維

しかし、残念なことに 近年これらの食べ物が家庭の食卓から徐々に姿を消しつつあります。主婦が食事に手間暇をかけなくなり、米食よりもパン食が増え、パンや卵、牛乳、ハムやソーセージ等を中心とする食の西洋化が進んできたのも大きな原因の一つです。この結果、現在は魚や豆等が苦手という子ども達も多いようです。

これらの中で、わかめと魚は海産物ですが、その他は農作物であり、ほとんどが共生学舎において栽培しているものです。

私達は農作物づくりを通じて食育の輪を広げる活動を推進していますが、農作物の特性や原産地、それぞれに含まれる有効成分等を学習しながら健康に良い物を栽培すると共に今後これらの情報を発信提供していきたいと考えています。

   (中尾直史)

冬瓜とゴーヤ