半学半教実践塾の月例会に参加して  2019年9月6日


大阪府立大学 白鷺門に9時45分集合 共生学舎からは土岐氏、中尾氏、大東氏、日比氏、そして私(田中)の5名が参加しました。

大学の研究室に出向くのは久しく無かったこともあり楽しみにしていました。植物工場研究センターは研究施設2棟、量産実証棟1棟の3棟からなっています。(左の写真:研究棟)

まず研究棟での講義、講師はセンター長で名誉教授の増田 昇先生、テーマは「都市における人工光型植物工場の多様な展開の可能性〜ランドスケープの立場〜」
5項目に分けて話を頂きました。

1都市における農業の意義と役割

2植物工場をめぐる現状と課題

3人工光型植物工場のの特徴と都市における展開に可能性

4植物工場の多様な展開

PFCの教育研究活動

約1時間の講義は丁寧にわかりやすく、多くの興味深い話が続いたなか特に海外事例で、オランダでは2023年完成予定の植物工場併設型高層マンション予定されている、フランスではパリの郊外にタワー型植物工場が稼働している、シンガポール、アメリカ、オーストラリアの例も紹介され世界規模での動きであることに再認識したしだいです。

大学ではセミナーを開催し、学生向け、社会人向けなどプログラムを用意しておられるとのことでした。


引き続き施設見学になり、まず量産実証棟(新世代植物工場:左図)に移動。

工場では2種類のレタスの栽培が行われ、完全人工環境で生産過程はほとんど自動化され、毎日6,000株を(府大マルシェ)ブランドでスーパーーなどで販売、また大阪市内のホテルへの直接納入も行っているとのこと。特徴は無洗で袋から直接お皿へが可能なことでした。

播種から収穫まで38日サイクルで毎日6000株の苗を植え付け・出荷の繰り返し作業が続きます。工場内では228,000株(=6000株×38)の苗が小型の移動ロボットで少しずつ動いている姿はやはり工場、空調、照明も含め電気が頼りの工場、当然最大の敵は停電。このレタスは口に入れたら感電!と思いながら、お土産のレタスを夕食で、シャキシャキ感があり、癖がなく、美味しくいただきました。有意義な研修を有り難うございます、あらためて関係各位にお礼申し上げ報告とします。

田中孝尚