マラストゥン寡婦救済プロジェクト    
ARCS(Afghan Red Crescent Society = アフガン赤新月社)が
経営母体となっているプロジェクト)

☆「カーペット織り」事業

 前回の訪問時に依頼されたプロジェクトを始動すべく、話し合いと調査を重ねた。

 マラストゥン側が場所と器具と材料を提供し、
ラーラ会が当座の給料を支払って、将来の自立を
目指すという提案だったが、まず給料支払いの点で
大きな食い違いが判明した。
支払はラーラ会が寡婦たちに直接支払うと
言った時である。
 マラストゥンの男達がざわめいた。
 「彼女達にはジャガイモや食料を配ってはどうか」と
  言い出したのである。

  当初から疑っていた通り、ラーラ会から現金を出させ、
  寡婦達に労働させて利益は自分達がせしめるという策謀が見えた。 
誰もがお金が欲しいのだから、だからそうさせてはならない。
  その日集まった16人の女性達とマラストゥン側を同席させずに話し合いをもった。
 100年前に日本で起った「女工哀史」の例を引いて何もかもマラストゥンの男達に任せずに、
 働かない者が利益を得る事がないように、しっかり目覚めて労働に対する正当な報酬を
受け取るように、将来の自立に向かって働くように誠意を込めて話した。
 どこまで伝わったかは分からないが、彼女達の顔の表情がぱっと明るくなり、
皆が握手を求めてきたのには感動した。
      彼女達を裏切ってはならないと思った。 

6家族を家庭訪問

ラーラ会が支払う1ヶ月2,500Afs.
(約6000円、交通費500Afs.は別途支給)
あれば、せめてこの冬は過ぎ越せるだろう。
 事業は12月から始動した。
初日に顔出ししたが、皆が本当に嬉しそうに
いそいそと糸巻き作業や縦糸張りをしていた。
私達もほっと嬉しかった。

 事細かな契約書は通訳のアリ君にダリ語にしてもらい、
マラストゥンの所長の同意を得て、相互に署名して完了。
3通のうち1通はもう一人の通3枚の契約書のうち1枚をもう一人の通訳のレザ君に
保管しても
らい、彼に週1回抜き打ちに視察に行ってもらうことにした。
1回の給料支払いは、有り難い事に、紀子さんが引き受けてくださり、
レザ君の護衛つきで行ってくださる事になった。


 現地に事務所もなく駐在員もいないラーラ会がこのような事業を実施できるのは、
お金を預かって毎月給料支払いに行ってくださる方があってこそである。
紀子さんに出会えた事に感謝!


☆ 刺繍仕事も開始。






家庭訪問でカーペット織りの経験の有無や夫の有無、家賃や現在の生計の手立ても調査した。
たいていの人が年齢が30代半ばで子どもが6人ほど、中には夫のいる人もいたが、夫に
職はなくゴミ拾いなどして一日50Afs.がいいところ。
人種は色々、殆ど全員が以前 カーペット織りをしていた人達で現在は洗濯や掃除を請け負って
生計を立てているが カーペット織りがいいと異口同音に言い切った。
6家族とも一様に皆貧しかった。
   

寡婦救済プロジェクト 2007

ファリマさん(27歳)一家5人

オラムホラスー君(10歳)とリターちゃん(7歳)

 何度も鎖を鳴らしてやっとの事で、警戒と緊張をあらわにしてお母さんが出て来た。
孤児院から来たと告げ、「貴女をサポートしたいが、何か手仕事ができますか」と
訊ねると刺繍ができると言う。
 作品を見せて貰ったところ、それは兄嫁の下穿きの裾模様の刺繍だったが、
出来栄えが素晴らしく即決した。
布と糸をこちらで調達し、ワンポイント刺繍を注文する事にした。
勿論高く買い上げると保障して。
 お父さんが3年前に弟に殺されて
オラムホラスーとリターの二人は最近、孤児院に入所。
幼い妹二人は母と家に居るのだと言う。こういう女性達をこそ支援していきたい。
 2度目に訪問した折に、会員の方から届いた縫いぐるみを持参し、プレゼントした。
可愛い縫いぐるみを抱いたとき、初めてファリマさんの顔がほころんだ。

☆ ハザラ人地域の女性訓練施設にミシンを寄贈
     
    手回しミシン5台、合計約150ドル。

 

☆ 家庭内でのカーペット織り支援
   
   「家で仕事がしたい。作った物を買ってもらいたい。」という要望で、カーペット織りに
詳しいレザ君と相談してラーラ会が買った織り器を寡婦たちににレンタルし、図面や毛糸を
運び込んだ上で、家庭内で好きな時にカーペットを織ってもらい、高く買い上げることにした。

☆ 家庭訪問 

  
アフガンの家は地番もなく、どこも塀が高くめぐらされ、門は中から強力に施錠されている。

アニタさん一家

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