ラーラ会の奨学生の家を訪問

アブドラ・ガフール君(18歳)の家族

父親は元兵士。母と兄と妹と弟。

初めはおじさんのお世話になっていたが、

今は20歳の兄がイランに出稼ぎに行って家計を支えている。

とても勉強熱心な子で、常に何かの勉強をしている。

エンジニア志望。

ジュリ・アーマッド君(15歳) の家は遠かった。タクシーで40分ほどかかったろうか。

   町をぬけると、長閑な里の風景が展開した。

小川に沿って木が生え茂り、畑が開け、まるで2000年も3000年も前の世界に

タイムスリップしたような錯覚に陥る。  どこかバーミヤンに似ていた。

 こんな風景は是非このまま残しておきたいと強く思った。

 砂埃をあげて、いくつも曲がって、村の中の彼の家に辿り着いた。

父は店主だったが8年前に病死。アフガンには良い医者はおらず、パキスタンや

 イランの病院に連れて行きたかったが、お金がなくてできずに死なせてしまったと、

  無念そうに話した。

 母親と弟と妹、それにイランに働きに行っている兄のお嫁さん達が一緒に暮らしている。

 彼と弟は孤児院で暮らせて幸せだとも言った。 将来は法律家志望。

 母親は以前は洋裁で収入を得ていたそうで、教育もあるしっかりした人風だった。

 通訳は男性だから奥の部屋には入れてもらえず、つまり女性達には面会できず、  

写真撮影も断られた。 これがアフガンの普通である。



ラーラ会奨学生

 ラーラ会が当初から期待してサポートしてきた6人の優秀な少年たちのうち2人は

今春、ヘラート大学薬学部に合格し、寮に入ることになった。

 他の2人は事情で母親の家に戻り、それぞれ就職したか、勉強を続けているようだ。

 残る2人が大きな問題をかかえていた。 

アラウディーン君とアジス・アーマッド君。

突如「18歳以上は3日以内に孤児院を去るように」通告され、ひどく困惑していた。

私たちの姿を見つけると、走り寄って来て窮状を訴えた。

 アラウディーン君には地方に家があるが、そこには学校も英語コースもなく、

帰ると勉強が続けられないので、ヘラート市内に留まりたがった。

 アジス・アーマッド君は天涯孤独と5年前から公言していた。

実は家族があるのだが、どうしても帰りたくなくて、「帰る家がない」と言い続けていたようだ。

 みんな哀しい。誰もが大きな悲しみの一つや二つをかかえている。

何とかしたいと、奔走したがどうにもならなかった。彼らは母親の家へ帰るしかないだろう。

  この件に関して、実際のところを究明すべくイズマライヤ院長に話を聞きに出かけた。

カブール中央省からのお達しであること、大きい子たちが盗みを働いたことが事の発端であると

説明を受けた。 が、しかしである。 後日レザ君の調べによると、イズマライヤ氏自身が

盗みの嫌疑で10日間警察に拘留されたらしい。 以前から物資の横流しの噂があったが、

よほど目にあまったのだろうか。 実際のところは分からない。
 

    

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