「大坂乎 吾越来者 二上尓 黄葉流 志具礼零乍」
(巻10・2185)作者未詳
「大坂を 我が越えくれば 二上に 紅葉流る しぐれ降りつつ」
勝手解釈
「大坂を私が越えてきたら、二上山には時雨の中を紅葉の葉っぱが流れている」・・・なんとなく哀愁を感じる。

 ”ふたかみやま”は名前の通り山頂が二つある。
北側に雄岳517M、南側に雌岳474Mと下の写真で見るごとく穏やかな山容を見せているが、
登っているときはなかなかどうしてかなりの坂道である。

 雄岳のほうには大津皇子のお墓があり、葛木二上神社の社殿がある。(ここで200円の美化協力金)
 
ふつう、古墳は平地にお墓を作りそこを盛り土して大きくしている。
大津皇子のお墓は古墳のように大きく見せたいけれど、
さほどの地位・権力がないので山の上に持って行ったのではなかろうか?

 雌岳のほうは邪魔する樹木がなく、大阪・奈良の両方が見渡せる。

2020.12.08   
  ←竹内峠の説明板に
万葉歌が 
竹内峠に歩いた際、太子町側に二上山への登り口があったのでちょっと登ってみた。  
 11:50  日課の散歩で登る人、本格的な山登り
スタイルの人さまざま何人かに出会った。

「頂上までどれくらいですか?」と聴いたところ「一時間くらい」とのこと。

飲み物・食べ物なにも無いけど
歩いてみた。
 11:51  このハイキングコースを「万葉の森」と
言うらしい。

歩き始めはなだらかな舗装道だが
しばらく行くとかなりの急坂になる。
病み上がりのみにはケッコウ堪える。
 12:03  途中に「石切場」があった。
高松塚の石棺を切り出した場所だそうな。

 12:20  かなりの坂道に息が弾む。
何度も休憩しながらユックリ進む。

 123:3  トイレの前を右手に進む。
 12:41  ゆっくり歩いて小一時間で山頂に着いた。
ここは雌岳(474m)。

雄岳にもゆとりがあれば行きたい
ところなれど飲み物ナシ!
食べ物ナシ!
体力ナシ!で
小休憩の後下山。
 
 2003.06.22  
悲劇の主人公、大津の皇子の二上山へ同窓ハイクで訪れた。
歌の季節とは違えど、この日梅雨の小雨にやられ天候を恨んだ1日となった。

当麻寺側からの二上山

大津皇子のお墓
 推奨コース 近鉄二上神社口駅〜二上神社〜大津皇子のお墓〜雄岳〜馬の背〜雌岳〜祐泉寺〜二上山口神社〜
ふるさと公園でお風呂〜当麻寺〜近鉄当麻寺駅 
  *所要時間=6〜7時間。