妹許跡 馬鞍置而 射駒山 撃越来者 紅葉散筒
(巻10・2201) 
 
「妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山 うち越えくれば 紅葉散りつつ」


2014/1/20撮影 山麓公園の歌碑

  勝手解釈


わたくしの好きな万葉集の一句です。
「生駒山麓公園・万葉のみち」の歌碑でこの歌を知って途端に好きになりました。 

句の「妹がりと」とは今の言葉で言えば「彼女に会いに行こう と・・・」ということだそうですが、
「彼女に会うために現在の自家用車である”馬”の背に鞍を置いて生駒山を越えてきた・・・
と、そこはもう秋で紅葉が散りはじめていた・・・」
という歌のようです。


暗がり峠

多分、浪速から石切Or枚岡あたりを経て、暗がり峠を越えて奈良の都の彼女に会いに来たのでしょう。
都の彼女といえばやはり「かっこいい・・・」ステイタスだったのでしょうか。

ところで、「妹狩り(いもがり)」という言葉ですが、「紅葉狩り」という言葉が現在使われています。
紅葉をかり取るという意味ではなく、紅葉を見るという意味ですね。
「妹がり」も彼女に会う・彼女を見ると言う意味だと私なりに解釈しています。

彼女に会いたい一心で生駒の山頂にやってきた・・・
という雰囲気が切々と伝わってくるところが大好きです。

 コース  近鉄枚岡駅〜枚岡神社〜神津嶽ハイキングコース〜神津神社〜ぼくらの広場〜暗がり峠〜南生駒駅 
 *総所要時間=約4時間半