「枳 棘原苅除曾氣 倉将立 屎遠麻礼 櫛造刀自」
(巻16・3832)
「からたちの うはら刈そぎ 蔵建てん くそ遠くまれ 梳る刀自(くしけずるとじ)
勝手解釈
「からたちの植え込みの花の木が生い茂っている・・・。この木をきれいに刈りとって、蔵を建てようと思う。
だから・・・くそ、ウンチは遠くへ行ってやってくださいよ・・・そこのブラッシングしているおばさんよ」

万葉の時代にトイレはどうなっていたのかな? 現在でも山歩きしたときなど、途中でどうしようもなくなったときには、
道を外れて木の陰とか草の陰でしなけりゃならん時がある。

想像だが当時の庶民の日常の暮しでは、それこそ木の陰草の陰でやったのではなかろうか?

「いまからここに蔵を建てるから、ウンチは今後遠くへ行ってしてくださいよ」

今も昔も、髪の毛はきれいにしたいのですね、「クソする」おばさま族よ・・・。

電車の中やバスの中で、鏡を見ながら睫のマスカラ手入れに夢中のお嬢さんを思い浮かべました。

万葉集という香り豊かな歌集に、「くそ」が題材で出てくるとは・・・。

カラタチは「枳」という字を書き、ミカン科に属する・・・。木にはトゲがあり生垣に向いている。

石舞台古墳

推奨コース 近鉄橿原神宮前駅〜甘樫丘〜飛鳥資料館〜飛鳥寺〜万葉文化館〜犬飼万葉記念館〜岡寺〜石舞台
所要時間  1日かけてゆっくりと・・・。