「伊毛尓安波受 安良婆須敞奈美 伊波祢布牟 伊故麻乃山乎 故延弓曽安我久流」
  (巻3-334) 大伴旅人 
「妹に逢わずあらば 爲方無み 岩根踏む 生駒の山を 越えてそ吾が来る」 

「お前に会わなければどうしようもない、とにかく会いたい。
岩根であろうが、何であろうが、生駒の山であろうがわしはお前のもとへ会いに来たぞ!」


 勝手解釈


この歌にも、おとこの執念が感じられる。
「逢いたい、逢いたい、どうしようもなく逢いたい・・・」と生駒山の岩根を踏み越えて奈良の都へ走って向かう。

会いたい・・・と思いつめたら恋する男は何でもするね〜。
燃え盛る男の情念!。

相手の女性は幸せだな・・・と思う。彼女も待って待ってひと月もふた月も待っていたのだろうか?

「おーい、今から会いに行くからな」と電話なりメールなりで知らせてからではないだけに、
突然目の前に彼氏が現れたときの「驚き」「うれしさ」「どうしましょ」「とまどい」はどんなだったでしょうか?
勝手にしろ。

それにしても、なにかにつけて、現代は簡単・容易に出来すぎるのとちがう?
苦労して手に入れたものには愛着も沸き、ものを大切にするのだがね〜〜。


2015//22 撮影  山麓公園万葉の丘の歌碑
  
 コース 近鉄石切駅〜くさかハイキングコース〜こぶしの谷〜万葉公園〜ふれあいセンター〜お風呂に入って
〜無料バスで生駒駅
*所要時間=3時間半。

 2017/01/29 高山竹林園でもこの万葉歌碑を見つけた。
犬養孝氏の揮毫だった。
 

2020/2/10 高山竹林園で散策。
上と同じ歌碑。