「毛許呂裳遠 春冬片設而 幸之 宇陀乃大野者 所念武鴨」
(巻2・191)
「褻衣(けごろもを)をときかたまけて 出ましし 宇陀の大野は思ほえむかも」
勝手解釈


草壁皇子薨去の際、舎人の挽歌。
軽皇子がこの宇陀の大野へ遊猟に来たとき、その父草壁皇子もこの地によく狩りに来たことを偲んで・・・。

「けごろもを ときかたまけて いでましし ・・・」

「着古した普段着を脱ぎ捨てて、狩衣を着る時節をずーっと待って行幸された、
宇陀の大野はこれからも思い出されることだろうなー」

宇陀はいまでも、「さあ、狩をするぞ」と言ったら出来そうな感じの土地だ。その名残か革産業も盛んだ。

歌にある「大野」の地名も「宇陀郡室生村大野」として今にしっかり残っている。

 2003.9.28


下に記している*推奨コースAを歩いた。
この時期、仏隆寺の彼岸花が真っ盛り!


阿騎野・人麻呂公園

仏隆寺前の彼岸花
 推奨コース
 @  西名阪・針インター〜国道369号〜室生口大野寺〜室生寺〜帰路針インター・道の駅にて温泉
 A  近鉄榛原駅〜バス10分〜高井〜仏隆寺入山料(100円)〜室生寺(入山料500円)〜バス10分〜近鉄大野口
  所要時間=4時間30分