奉天駅

→ 奉天駅前
   浪速通り


看板と言えば当事あちこちに見られたのか仁丹の看板です。
これは奉天の文字の入った仁丹の両面ホーロー看板です。
常盤旅館の看板と共に発見されたものです。(看板サイズ:φ450)
↓ 奉天近郊では張作霖列車爆殺事件のあった事でも有名です。

数ある駅舎の中で最も印象的な駅は奉天駅だと思います。
現在は沈陽北駅となって地下鉄が出来たりと様変わりしている様です。

奉天駅のあじあ号

奉天駅駅舎

奉天駅前地図

  上の写真からさらに時代を遡った貴重な写真絵葉書です。建物を見比べてください。
   興味深い事に浪速通りの左側にはまだ瀋陽ホテルは建っていません。
   屋上に中国風の六角堂のようなものが付いた建替え前の古い建築物がみられます。
   武蔵屋旅館側の建物は既に揃っておりますので左側は後で再開発された地区の様です。

↑ 看板と同じデザインのステッカー
   トレードマークはワの外側にキが10個輪に
   なってトキワのマークになっています。

↑ 発見された、当時の常盤旅館の両面ホーロー看板
  (看板サイズ:W470×H395)

奉天駅構内

→ 常盤旅館の異なるデザインのステッカー
   おそらく上より前のタイプのステッカーだと思います。
  電話番号は同じ584番です。
  奉天はMUKUDENではなくHOOTENと書かれています。
  ”HOOTENEKIMAE”では全く英語になっていないのが
  ご愛嬌です。

 当事の満鉄付属地・駅前地図です。構内の配線の状況も判ります。ターンテーブルは2基あったようです。
地図中に番号と共に旅館の配置が記されています。浪速通り側駅前には武蔵屋旅館と共に常盤旅館(番号3)
がみられます。地図右下のロータリーにヤマトホテル(番号35)の記載があります。

下の写真は駅から見た浪速通りです。右側の高い建物が武蔵屋旅館、両替商、その隣にジャパンツーリスト、
その隣が常盤旅館です。さらに右となりの隅の建物上部には菊正宗の看板がみられます。
左側の明治チョコレートの看板がある建物は瀋陽ホテルです。