(裏面)

(その4) 社債券:第62回 松岡総裁時期

 こちらは松岡総裁時期(昭和14年2月20日)に
発送された社債券となります。
額面は1万円と高額です。現在の物価的には
800万円ぐらいに相当する額でしょうか?
記載内容によるとこの第62回での発行総額は
4000万円で各社債券の金額は100円、500円、
1,000円、10,000円の4種類となっており、
利率は年4分3厘となっております。
この券はこれらの最高額面の券で発行枚数も
比較的少なかったと思われます。
社債券は株券と違って所有者無記名です。

 この社債券は3年間据え置き後、下に付いた
半年利金の票を切り取って250円づつ受け取り、
最期に1万円の元金を償還する仕組みの様です。
この券も下の票の一部が既に切り取られています。

←こちらは満洲電業の株券ですが
  表記の株主が満鉄となっています。

  当時、満洲には満鉄の関連企業が
  多数あり、発行時の名義人が個人名
  ではなくこのように満鉄となっている
  株券も発見することができます。