満鉄で使用されていた品々(その13)

機関車の足回り点検には欠かせない点検ハンマーです。

蒸気機関車は毎日の仕業点検で日本でも同様のハンマーが使われておりました。
柄の部分には満鉄マークのプレートが付いています。ハンマーの柄の長さは多様のものがあります。
こちらのものはかなり使い込まれてハンマーの尖がった部分も少し丸くなっています。

当時の水栓金具(蛇口)です。

現在のものとは異なりパッキン部品が一切ありません。
真鍮をレバーハンドルとともに円錐型に削りだした部分で止水する単純なメタルタッチの構造になっています。
この構造では完全な止水は難しかったのではないかと思います。
レバーハンドル先端の表裏両面に満鉄マークが刻印されています。

満鉄社旗(参考品)

水道の蛇口

満鉄の社旗です。満洲のMとレール断面を模ったもので白地に赤で日の丸配置になっています。
この旗は元満鉄社員の方が持っておられたものですが、仕様からおそらく戦後になって満鉄会等で
作成されたものではないかと思います。既に亡くなられているために詳しい経緯は判りません。
ハトメの部分の三角補強が白い合成皮革になっており、目立った劣化はありません。
当時はこの様な合成皮革はなかったと思われます。製作・納入者印等もありません。
当時の旗の雰囲気が判る参考品として展示致します。

点検ハンマー

三角旗

工事作業所等でその境界表示等に使われたと思われる三角旗です。
こちらは当時ものです。
片側を棒に挿して使える様に袋縫いされています。
裏面には納入者の印が押されています。

← こちらは裏面隅に納入者印が
   残っています。

(裏)

(表)