満鉄で使用されていた品々(その2)

鉄嶺機関区記念品と書かれた朱塗りの杯です。
年号等は書かれておりませんがおそらく機関区の開設記念
として作られたものかと思います。
金色の満鉄マークの中に銀色のTKの文字が入っています。
鉄嶺機関区の略かと思われます。
こちらも三越製で杯の裏に三越製と記載があり、三越のラベル
が添付されています。これを見ると大連と京城にも支店が
あったことがわかります。

大きさ   桐箱:130x130x78  
大杯:φ110 中杯:φ95 小杯:φ79

鉄嶺機関区記念品(開設?)

記念朱塗り杯セット

満鉄地方行政移譲記念

満鉄で15年勤続者に送られた銀杯です。
大中小の揃いとなっており、すべてに大きな
満鉄のマークが刻印されております。
左写真のように一番大きいものには裏側に
勤続15年を示す文字と昭和16年6月1日の日付、
南満洲鉄道株式会社の文字が彫られております。
裏側中心には”純銀”と検定(日の丸、1000)
と三越のマークが刻印されております。
当時、大連にも三越があったようですので
そこで調達されていたものかもしれません。

当時でも高価であったと思われる貴重な品です。
果たして15年勤続者全員にこのような品が贈られていたのかは不明ですが、
会社の社員に対する待遇の一端が感じられる品です。

大きさ  大杯:φ120 中杯:φ105 小杯:φ90

桐箱に収められた朱塗りの満鉄記念杯です。
満鉄地方行政移譲記念として作られたもので昭和12年12月の文字が記載されています。
当事の総裁であった松岡洋右(国連脱退・日独伊三国同盟で後の東京裁判にてA級戦犯となった)の
名前があります。

      大きさ    桐箱:153x153x91  大杯:φ128 中杯:φ108 小杯:φ92

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記念銀杯セット