平成20年   刻の移り   F100

法隆寺界隈で堀に囲まれた土蔵に出会った。
今は住む人もなく、置き去りにされ、荒れたままであるが、その造りと
欅の古木が往時の繁栄を偲ばせている。壁一面に張りめぐる蔦と
欅の枝が毎年繰り返して来たであろうその営みを続けていた。来年の
夏にはお互いの葉が緑豊かに生い茂ることであろう。

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