山の辺の道のそばにたつお寺で、聖徳太子(しょうとくたいし)がひらいたとつたえられ、
大神神社(おおみわじんじゃ)とも昔(むかし)からふかいつながりがあります。
境内(けいだい)に柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の歌が書かれた石があります。
我(あ)が衣(ころも)色取(いろど)り染(そ)めむ味酒(うまさけ)
三室(みむろ)の山は黄葉(もみち)しにけり
〔自分のきているこの服(ふく)にそめてみたいほどうつくしい三室(みむろ)の山はいまもみじのまっさかり。〕
万葉集(まんようしゅう)7―1094