猫 紹 介 


気まぐれにゃんこの日常   

     
 母猫 姫  くうちゃん(男の子)  けいちゃん(女の子)2013年11月11日没

 

2004年秋のこと。
入浴中に外で猫の声。
自称猫の生まれ変わりで、幼少の頃から猫語が話せる(笑)私は、外に向かって「にゃ〜。」

私「どうしたの?」
猫「おなかが、、、もう3日も何も食べてにゃいの(ウルウル)」
私「パンの耳でもお食べ!」

綺麗な緑の瞳の野良猫ちゃんは一心不乱。

その日から、私が帰宅すると山から一直線に足元に来て「にゃ〜」。

やがて冬。
その頃我が家には二匹のフェレット。

同居させるわけにもいかないので、野良猫ちゃんは我が家の敷居は超えられません。

寒い寒い冬がやってきました。
震える野良猫ちゃんの為に、ガレージのシャッターを少し開け、段ボール箱を置いておきました。
野良猫ちゃんは,寒い吉野の冬、ガレージを寝床にして越したのです。

やがて梅の花が春の香りを運びはじめ、土筆に菜の花、蓮華草…。

野良猫ちゃんにも春が来たのでしょう、何となく、ふっくらと…したような…。

ところがある日突然、ほっそりと…。
そして私を呼ぶように、振り向き振り向きガレージへ…。。
野良猫ちゃんに用意した段ボールと私の顔を交互に見ながら、「にゃ〜(ちょっと見てよ!)」と何度も鳴く野良猫ちゃん。

もしかして…もしかして…ほっそりした理由は…出産???
怖くて箱を見れない私は息子を呼んで、箱をのぞいてもらいました。

息子「かわゆい〜」と、寝起きの仏頂面が満面笑み。
私「が〜ん」!!!
のぞいてみると、そこには生まれたての5匹の猫。

が〜ん



結局、産まれた5匹のうち2匹はもらわれていきましたが、母猫1匹、子猫3匹は我が家の家族になりました。

驚いたことに、先住ペットのフェレットを襲うことは決してなく、みんな仲良く我が家の家族として日々を送っていました。


9か月たったある日、避妊手術先の動物病院で菌をもらったらしく、猫ちゃんたちは代わりばんこに入退院。
一匹だけが帰らぬ猫となりました(大泣)。

その後、フェレットちゃんたちは猫に見守られて、天寿を全うしました。

←猫と遊ぶフェレット

2013年10月末、一匹の猫ちゃんがご飯を食べなくなりました。

ある朝黄疸が出て(猫ちゃんの黄疸は唇、耳タブが黄色くなります)、動物病院へ行くと即入院。

毎日、面会に行き4日後退院。

ただ、この退院は、環境の変わった病院ではおびえているので、自宅療養。毎日通院とのことでした。

猫がご飯を食べなくなると肝臓が弱り致死率はかなり高いとのこと。

毎日の通院、点滴も効かず日に日に弱っていく猫。

覚悟を決めた私たちは、再入院を断り、母猫、兄猫のいる自宅で介抱しました。

私以上に看病したのは母猫。心配そうに、我が子をペロペロ。

11月10日の夜、歩くことすらままならない猫は、娘の部屋、息子の部屋、私たちの部屋、全ての部屋を歩き回っていました。

明け方、お父さんの布団に入って一緒に寝たそうです。

お父さんの布団には、入ったことのない猫でした。

11月11日夕方、仕事から帰宅した私がまっさきに猫の部屋で見たものは、天国へ召された猫ちゃんとそれに寄り添っていた母猫でした。

冷たくなりかけている体の首だけは、暖かいのです。なぜなら、母猫がずっとそばに居てたから…。

母猫は私が帰ると、自分の役目が終わったと思ったのか、静かに別の部屋に行きました。

←眠る母と天国に行った子猫

現在は、おばあちゃんになった母猫一匹、子猫(今はりっぱな成人猫)1匹が我が家の大事な大事な家族として私を癒してくれています。