中国語の勉強の前に、中国の国と言葉について学びましょう。

menu
・中国の国について ・中国語の言葉 ・簡体字について ・ピンインって何? ・中国語の特徴 ・どんな発音なの(四声)?

・無気音(むきおん)と有気音(ゆうきおん)



・中国の国について

中国のイメージは、美味しい中華料理、万里の長城、天安門という方が多いと思います。
1979年、中国は、社会主義計画経済から市場経済への移行をめざし、「改革開放」政策を 始め、それから中国は著しい経済発展を遂げ、人々の生活も大きく変わりました。  今の中国は、毎年8%前後の高度成長を続けていて、国内総生産(GDP)はすでに世界のベスト10です。 経済の発展とともに、人々の生活も大きく変わり、豊かになりました。自転車は減って、自動車が路上にあふれています。
ただ貧富格差は大きく、特に都市部と農村部の差が目立ちます。 これは中国社会において深刻な社会問題としてマイナスの影響を及ぼしています。
中国のデータ
国  名 中華人民共和国
首  都 北京
建国年月 1949年10月1日
国土面積 959.7万km2(世界第3位、日本の約26倍)
人  口 約13億
社会体制 社会主義体制
行政区分 23省、5自治区、4直轄市(北京、天津、上海、重慶)
2特別行政区(香港、マカオ)
民  族 多民族国家、漢民族が人口の92%、55の少数民族が人口の8%
共通言語 漢語
通  貨 人民元



menuへ戻る


・中国語の言葉

普通語と方言
  中国は56の民族があり、90%は「漢族」と呼ばれる漢民族です。その「漢族」が使用する言語が「漢字」を使用 する「漢語」です。漢語には、数多くの方言があります。北京語も上海語も広東語もその1つです。 方言といっても、まったく意思疎通できないのがほとんどです。 そこで中国全土で共通して使える言語として「普通語」、いわゆる「標準語」が定められ、公の場で使用されるように なりました。



menuへ戻る


・簡体字について

中国語は全部漢字です。中国から伝わってきた漢字ですが、現在では日本の漢字とまったく同じものもあれば、形の異なる ものも多くあります。それは、中国は、1950年代数回にわたって、漢字の画数を減らしたり、漢字の一部分を丸ごと なくしたりして、漢字を簡略化してきたからです。

簡体字のなりたち
【 もとの漢字と対比してみると 】 中国語 日本語 中国語 日本語
もとの字の一部を残したもの (豊) (電)
へん・つくりを簡略化したもの (婦) (鶏)
同音または近音の簡単な字を借りたもの (裏) (麺)
草書体を採用したり、輪郭だけ残したりしたもの (書) (長)
形声文字の原理を利用したもの (護) (態)



menuへ戻る


・ピンインって何?

日本語はカナで漢字を読みますが、中国語はアルファベット・ローマ字で漢字を読みます。
中国語の勉強は、まずこのアルファベット・ローマ字の発音(ピンイン)から入ります。
中国でも、言葉の習い始めはまず、ピンインから入ります。
你好nǐhǎo
このnǐhǎoの部分が、ピンインです。
ピンインはローマ字と声調(同じスペルでも4つの種類がある)の2つの部分で構成されています。



menuへ戻る


・中国語の特徴

①読み方は1つ
1つの漢字は基本的に1つの読み方しかなく、日本語のように、音読み訓読みはありません。しかし「多音字」と呼ばれる、2つ以上の読み方のある 漢字もありますが、ごく少数です。

②4つの声調
漢字の発音には4つの声調があり、声調によって漢字も意味も異なってきます。その意味では、声調の発音の正確さが とても大切です。

③2字熟語
2字熟語が多いのが中国語の特徴です。音のすわりがいいと好まれる傾向があります。

④格変化がない
動詞の格変化がありません。過去や否定、受身などを表す場合、それぞれの意味を表す語彙(ごい)があり、それを文法の ルールに従って文の中に入れればよいわけです。その意味では、語順がとても大切です。

⑤動詞中心主義
語順は英語と似ていて、述語が文の前のほうにあります。一番言いたい言葉が先にきます。

⑥男女の区別がない
男言葉、女言葉の違いがありません。

⑦敬語がない
中国語には、敬語はありません。状況に応じて日本語に訳しましょう

・どんな発音なの(四声)?

中国語の発音には36の母音(単母音7種類)(複合母音13種類)(鼻母音16種類)、子音(21種類) があります。それに、四声を付けて発音します。
menuへ戻る




四声
第一声:高く平らに。 (妈)→母
第二声:一気に上げる。 (麻)→麻
第三声:低く抑えてから上げる。 (马)→馬
第四声:一気に下げる。 (骂)→しかる


・無気音(むきおん)と有気音(ゆうきおん)

中国語の子音には濁音がありません。清音(清音)は無気音と有気音に分かれます。
発音の仕方によって、意味の区別にもかかわってくるので、きっちりと発音しなければなりません。


top


ホームへ