柿本人麻呂の歌。 「乙女たちが袖を振る、そのフルの社にしつらえた瑞垣(みずがき)が、久しい昔からあるように、久しくあなたを思っていましたよ」」という、相聞歌(恋の歌)である。 振るいたたせる。 それが布留(ふる)であり、袖振る山の瑞垣である。 乙女に恋心を振りたたせるように、恋という人事に神は深く作用したと思われる。