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小面(こおもて)
Ko-omote


華やかさの中に年若い女性の初々しさを表した面。 室町時代末期の伝書『舞芸六輪之次第』に「今春の小面ハ年二十三程也」とありますが、現存する代表的な小面は、女面の中で一番年若く十六・七の処女らしさを感じさせます。 額が広く頬が長く、目と鼻と口が顔の中央にあつまり、ちょうど幼児の顔つくりと同じ技法がとられています。そこに、おさない初々しさを感じる原因があるのではないでしょうか。 肉付きも一番豊かで、きれの長い目は印象的です。