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孫次郎(まごじろう)
Magojirou


濃艶な若い女面、金剛流で用いる。 伝書の一説に孫次郎と云う者作る故と伝えり、とあるように作者名という説です。金剛座の太夫で右京久次という人がそれだろうと言われています。 この人は後に孫次郎と改名したことを金剛家の伝書は伝えています。その彼は妻を早くなくしてしまいましたが、うら若いまま夭折した妻への慕情を 面に彫りあげ、「オモカゲ」という銘をつけて大切にしたという伝説をもっています。 その伝説は、孫次郎を神秘化しています。