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:猩々  (しょうじょう)
Syouzyou


伝龍右衛門作写し 酒を嗜み、酔って舞い戯れる妖精の面。「慈童」という面がありますが、慈童とくらべると、彩色も濃い赤肉色で、妖精的な神秘さよりやや怪異さの方が目立ちます。 「猩々」は目出たい能です。唐土の金山のふもとに、こうふうという大そう親孝行の人がいました。ある夜、潯陽の江のほとりに凄む猩々が、海中から浮かび出て舞をまい、 こうふうの孝行の徳をめで、くめどもつきない不思議な酒の泉の壷を授けます。彼はこの壷によって、大変な富貴の身になったということです。