ギャラリーに戻る| 次の面を見る


邯鄲男 (かんたんおとこ)
Kantanotoko


哲学青年の懐疑的な憂愁さを残す若い男面。 能「邯鄲」に使用するため作られた面です。「邯鄲」の主人公盧生は、人生の迷いについて楚の国に住む高僧の教えをうけようと、旅に立ちます。途中、邯鄲の里につき、宿の主に貸してくれた邯鄲の枕をして寝ていますと、勅使が王位につくようにと迎えに来る 夢を見ます。盧生は天にものぼる心地です。しかし、限りない栄華をきわめた50年は、なんと宿の主人が栗飯を炊くわずかの間の夢にすぎませんでした。盧生 人生とは何事もはかない一炊の夢であると悟りえて国に帰ったというのが「邯鄲」の筋書きです。 途中、邯鄲の里につき、宿の主に貸してくれた邯鄲の枕をして寝ていますと、勅使が王位につくようにと迎えに来る 夢を見