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猿飛出(さるとびて゛)
Saru-tobide


動物の猿を、小飛出化した面といってよい。特に目、鼻、口などの道具だてや、額や頬の突出などに、さらに彩色が赤いのでいかにも猿らしい。 この面は、古くから「鵺に用るなれば云う也」といわれているように、特に「鵺」にふさわしいものです。この曲の主人公は、仏法王法に障害を企てようとする悪心外道の変化であって、その形は頭が猿、尾は蛇、手足は虎 に似て鳴く声は鵺(鳥の名)に似ているといわれています。