フラッグ(初級編)
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フラッグの役目
フラッグは、コース上にいる車に対して、コースの状態(事故があったとか、スローダウンしている車がいるとか)を知らせて注意を促し、(更なる)事故を未然に防止したり、違反をしたドライバーにペナルティを宣告する目的で掲示されます。

また、セーフティカーが入る場合や、レースが終了する場合等のように、レース進行に関して掲示されるものもあります。

少々乱暴な例え話をすれば、高速道路で「○○km先で渋滞発生中」とか「事故処理中につき注意」とか表示している電光掲示板みたいな役目を持っているということですね。ということは、ペナルティを宣告するのは白バイとかパトカーといったところでしょうか。

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誰が掲示しているのか
基本的には、「オフィシャル」の指示を受け、コース脇に待機している「マーシャル」と呼ばれる人がフラッグを掲示します。チェッカーフラッグの場合は招かれたゲストが振ることもあります。

余談ですが、2002年のブラジルGPでサッカーのペレがこの役目を与えられたにもかかわらず、1位と2位がゴールした際に振り忘れ(隣にいたマーシャルと話をしていたらしい)、3位のドライバーがゴールして初めて振ったという珍事もありました。当たり前ですが、この場合でもレース結果には影響ありません。

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フラッグの種類
毎レース必ずといってもいいくらい登場するフラッグが幾つかありますので、それらについて紹介します。

イエローフラッグ
掲示されている場所が危険であることを意味します。コースアウトした車がいる場合や、事故が発生した場合がその典型例といえるでしょう。

大きな事故が発生した場合には、コース脇(時にはコース上)でマーシャルの人たちが事故車の撤去作業をしており、その横を猛スピードで走り抜けることは大変危険です。従って状況によっては減速を促されたり、追い抜きを禁止されたりする訳です。

この辺も高速道路での事故処理現場を思い浮かべて貰えば分かり易いかと思います。

ブルーフラッグ
ブルーフラッグを掲示された車のすぐ後ろに、その車よりも速いペースで走っている車が迫っている場合に使用されます。

例えば高速道路なのにトロトロ走っている車がいれば、周りの車にとってみれば衝突する可能性もあり危険ですから、遅い車に対して「後ろに気を付けろよ」と知らせているという感じでしょうか。

F1においては、一般的には周回遅れにされる車の後ろに上位の車が近づいたときに出され、この場合は速やかに道を譲らなければペナルティの対象になります。

また速い車と遅い車が同一周回であっても、後ろの車のペースが明らかに速い場合には出されます。この場合は道を譲らなくてもペナルティの対象にはなりません。

グリーンフラッグ
コース上が安全であることを意味します。イエローフラッグが出されている場所の後にグリーンフラッグが出ていれば、そこからはコース上に危険な物はないという事になります。

 黄旗   緑旗
○↓××××↓○
━┯━━━━┯━
→│黄旗区間│→前方
━┷━━━━┷━
○は安全な区間、×は危険な区間。

チェッカーフラッグ
ゴールラインで振られる、レースやセッションの終了を告げる旗です。

ホワイトフラッグ+ボード
セーフティーカーがコース内に入る時、または入っている場合に出されます。この場合、一定の場合を除いて、各車はセーフティカーや他車を追い抜くことは出来ません。

・その他
その他には「ホワイト(単独で出された場合)」「オイル」「ブラック」「レッド」「オレンジボール」「ブラック&ホワイト」がありますが、地上波中継中、それらにお目にかかるケースはあまりありませんので、初級編では割愛します。興味のある方は中級編へどうぞ。

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フラッグ関連の用語
・追い越し禁止区間
 これは前出のグリーンフラッグのところで図示した「黄旗区間」と同様の意味です。この区間で他車を追い越した場合、ドライブスルーペナルティ等が科されます。

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2008/02/25
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