GPの流れ(基本編)

F1は基本的に金曜から日曜にかけて行われます。但しモナコGPだけは特別で、車がコースに出るのは木、土、日です。金曜は休みで、パーティが開かれたりします。

大まかな流れは次の通りです。リンクをクリックすると、その説明に飛びます。これらよりも詳しい説明は中級編へ(初級編と重複している部分もあります)。

セッションの流れ
├<金曜>
│ フリー走行1
│ フリー走行2
├<土曜>
│ フリー走行3
│ 予選
│ (スターティング・グリッド)
│ (パルクフェルメ)
└<日曜>
  決勝


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フリー走行(Free Run)
練習走行ともいいますが、予選・決勝に向けて、車を仕上げていく(セッティングを煮詰める)ための走行をします。また初めてF1が開かれるサーキットだったり、前年と比べコースの改修があったような場合であれば、コースに慣れるための時間にもなります。

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予選(Qualify)
予選は翌日の決勝でのスタート順(スターティング・グリッド)を決めるためのセッションです。現在のF1では、60分間の予選セッションを3つに分け、それぞれQ1、Q2、Q3と呼んでいます。


│Q1(20分)
│>17位以下決定

│インターバル(7分)

│Q2(15分)
│>11-16位決定

│インターバル(8分)

│Q3(10分)
│>1-10位決定

まずQ1は全車でタイムアタックを行い、タイム順で上位16台がQ2へ進出します。この時点で17位以下の車は、Q1のタイム順に予選順位が確定します。

Q2ではQ1を通過した16台で同じようなタイムアタックを行い、タイム順で上位10台が最終のQ3へ駒を進めます。この時点で11〜16位のグリッドが、Q2のタイムのみで決定されます。

そして最後のQ3は10台でタイムアタックを行い、Q3のタイムのみで残りの1〜10位の予選順位が決定します。

このように、セッションが進むにつれて脱落していく車が出てくることから「ノックアウト方式」と呼ばれることもあります。

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スターティング・グリッドの決定
決勝のスターティング・グリッド(Starting Grid)は、予選の結果に基づいて決定されます。予選順位1位の車がポールポジション(Pole Position)からスタート。以下2位が2番グリッド、3位が3番グリッド…というようになります。

但しエンジン交換をしたり、他車の妨害行為をしたりして、グリッド降格のペナルティや、予選タイム抹消のペナルティを受けている場合もあるので、単純に予選順位=スターティング・グリッドというわけではありません。

ちなみにスターティング・グリッドの1列目(1位、2位)をフロント・ロー(Front Row)と呼び、以下2列目をセカンド・ロー、3列目をサード・ロー…と呼びます。

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パルクフェルメ(Parc Fermes/仏語)
Q3が開始した後は、翌日の決勝レースが開始されるまでの間、原則として車のセッティング等を変更することは禁止されます。そしてこれを徹底させるために、全ての車は予選終了後に「パルクフェルメ」と呼ばれる車両保管庫に保管されます。

結果として、予選が始まるまでに翌日の決勝を見据えて車を仕上げて行かないといけないということになります。

予選のことだけを考えて車を仕上げると、決勝が上手く行かないし、その逆もしかり。この辺もチームとしての戦略の立てどころというわけです。

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決勝
決勝については殆ど説明は要らないと思いますので、幾つかの用語を解説しておきます(何か分からない点があれば、遠慮なしに質問してください)。

・周回数
F1では1レースの周回数は305kmを超える最小の周回数と決められています。

例えば2007年の日本GPの場合、富士スピードウェイの1周の距離は4.563kmなので、

305÷4.563≒66.8

との計算から、67周が「305kmを超える最小周回数」となります。但し実際はフォーメーション・ラップで1周を消化するため、実質的なレースの周回は、この数から1を引いた数となります。

・ポイント
8位以内でゴールすると、以下のポイントがドライバーとチームに与えられます。

1位:10点
2位: 8点
3位: 6点
4位: 5点
5位: 4点
6位: 3点
7位: 2点
8位: 1点

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