◇主な海外カテゴリ
・GP2
かつての国際F3000を発展的に解消し、2005年からスタートしたシリーズ。F3とF1の中間のカテゴリに位置づけられる。ロズベルグ、ハミルトン、コバライネン、グロック、中嶋一貴らがF1へ昇格するなど、F1へのステップアップカテゴリとしてすっかり定着したといえるだろう。ヨーロッパを舞台に開催され、F1の前座レースとしてプログラムに組み込まれることもある。
・GP2 Asia
2008年から開催される、アジアを舞台にした新しいGP2シリーズ。他カテゴリのオフシーズンである1~4月に開催される点が特徴的。本家GP2シリーズと同様に定着するのか注目される。
・Formula 3 Euro Series
かつて日本人がタイトルを獲得するなどの活躍を見せたドイツF3とフランスF3が統合し、2003年から開催されている。ハミルトンやベッテル、日本人では中嶋一貴、小林可夢偉らが参戦していた。ドイツ、フランス、イギリス、スペインが舞台となり、DTMやF1のサポートレースとしても開催されている。
・British Formula 3
数あるF3の中でも最激戦シリーズとされ、アイルトン・セナやミカ・ハッキネンなど、そうそうたる面々をF1へと送り出し、F1にもっとも近いF3とも称された英F3ではあるが、近年ではユーロF3やGP2の隆盛に押され気味でかつての活気はない。日本では佐藤琢磨が2001年にチャンピオンを獲得し、翌年F1へとステップアップした事でも有名である。
・IndyCar Series(IRL)
世界最大のモータースポーツイベントとも称されるインディ500を含む、アメリカのオープンホイールの頂点に君臨するカテゴリ。
楕円形のオーバルコースが中心、燃料はエタノール、女性ドライバーが活躍、スタート形式がローリングスタート等々、ヨーロッパのモータースポーツでは見られない特徴が幾つもある。また元F1ドライバーが多数参戦している(していた)。
現在はエンジンがホンダ、タイヤはブリヂストン(ファイヤストン)のワンメイクである。また先頃、もう一つのオープンホイールカテゴリであるチャンプカーとの合併が発表され、今後の展開が注目されている。