動物病院
ある土曜にシータをつれて病院にいました。
診察を終え、部屋を出た瞬間、さっきはいなかったマスチフの雑種のような
バカでかい犬がいた。(立ったら余裕で169cmの私の肩に足がのりそうな)
心中
「でかッ!」と叫んだが、悟られないよう会釈してその場は凌いだ。
私の後に、ウェルッシュコーギーの子犬を連れてた女性が診察室に入ったが彼女もあまりのデカさに、笑顔で、しかし驚きながら入っていった。
さっきまであんなにうるさかったシータもやつ(犬)にくぎづけで、黙り込んでいる。
野生の勘か!?それは正しい
タブン危険だ。
私はしばらく待合室にいなければならなかったので、かかわりたくない犬には目を合わせないというセオリー通り バレないよう、横目でちらちら観察した。
そいつ(犬)は、みるからにお似合いの飼い主(建築業と思われる作業着)に太い白のロープ(まじですか!)でつながれていて、飼い主の愛情表現はパチキ(頭突き)というなんとも男気溢れる雰囲気だった。
クビをパンパン叩く撫で方も、まるで馬にするソレだがおっきいケド、気は優しい、ってな感じでほほえましかった。
飼い主とその連れの女性も、さばけていて、そういう職業関係に多い感じの会話をしており、よく工場等で飼われている犬であるのかもしれないと思った。

そんな時、さっきのコーギーちゃん達が出てきて、「ねー、おっきいねー」と女性はコーギーちゃんを偽マスチフの鼻先に近づけようとしたが、男性に「噛むよ〜」と笑顔で、しかしきっぱりと言われ、「えっ?」と驚きつつその笑顔の下のはっきりとした意思を見ぬいたようで
「残念だねー」とコーギーに話しかけつつ平和に退散していった。
おねーちゃんが受付に去った後、『まー、でかいしなー、なんかあったら大変だもんなー。』と私は平凡に納得していたが、耳を疑う衝撃の会話が…

「・・・こいつは2匹殺してるからな」

…タブン私の視線は固まってた。その時。

まじ??まじっすか???クジョー??(知ってるかな?)
ひゃーーーーーーー!!!!シータ、あんたはエライ!
そのまま置物のようにしてなさい!!
(ちなみにシータさんなら一口サイズ

「まー、(殺られてたのは)うちの犬たちだけどねー」
「なんでだろうねー、人間には大人しいのに」
「でもここで噛んでたら、また(コーギーは)病室に戻ったのかなアハハ」等々戦慄の会話(しかし、なぜか笑い)は続き、そして帰っていった。

あのおねーちゃんに教えてやりたい・・・
「アンタのチビは死ぬところだったよ・・・」
**2002/1/28**