モズ雄 |
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この間帰宅途中にモズ(♂)を拾ってしまった。 始め、ヌイグルミが落ちていると思って近づいていったら、テコテコと動いて、それが本物の鳥であることがわかった。どうしようかと思案していたら野良ネコがやってきて、こちらの動向をうかがいつつ隙あらば、さらっていこうとしていたので思わず拾い上げて連れ帰ってしまったのだった。 うちにもうすのろながら捕食者がいるので、お出迎えにきたやつらを蹴散らしながら、モズを部屋に隔離し、ねこ用キャリーに入れて、豆電球で保温をしてみた。 (その後もちろんキャリーは洗って消毒しました) 拾った時から、さてと、どうしようかと思ったが、ネットだ!!と思い、インターネット検索サイトで色々調べてみると野鳥を保護した場合市長村が指定する救護ドクターなる動物病院に保護を依頼するのが正しい方法ということが判明した。病院では野鳥を治療した後、リハビリを行い、最終的には放鳥するか、野生復帰が望めない場合は保護者、もしくはボランティアが知事の許可を得て飼うこととなるらしい。 鳥類は栄養補給が滞ると自身の高体温を維持できなくなり、てきめんに弱るしこのモズは外傷は認められないものの、すでに羽毛を丸めてよくない状態である。 時間も時間だったので、とりあえず夜間救急指定病院でもあるうちのネコズのかかりつけの動物病院に電話して相談してみると救護ドクターはここではないものの、いますぐ保護してくれるらしい。 結局0時過ぎになったがモズ雄(勝手に命名)を病院の手にゆだねた。 保温のおかげで、若干元気になってはいたものの、生き延びるかは微妙だなと思っていたが、結局次の日の11時過ぎに容体が急変して死んでしまったらしい。 実は拾い上げてしまった時から、野良猫には悪いことをしてしまったのかなぁと思っていたのだが、死んでしまったと聞いてその思いがさらに強まった。 ネコにしてみれば、捕らえようと思った獲物が、取り上げられてしまったのだ。自然の中で自然の動物同士の野生の攻防を目にした結果同じ状況になっていたのなら、手を出さないところだったが、野良ネコであったのと、私が見つけた時には両者の接触はなかったという微妙なタイミングだったのでモズが可愛そうだというとっさの判断でつい保護という形を取ってしまった。しかし、本当にかわいそうだったのは、ネコだったのかな…と思ったり…。どちらにしても当のモズが元気になってくれていたら救われたのだろうが死んでしまったので、もんもんとした思いだけが残った出来事だった。 |
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**2002/2/19** |