・鎌倉末期写。
・藤原俊成奉勅撰。
・毎半葉10行平仮名交じり。
・本文斐紙両面書写。
・綴葉装。
・大きさ縦19.4p、横16.1p。
・千鳥模様の裂表紙を添えてあるのは近世の補修にかかるが、題箋のみはもとのものを存している。
・本文墨付、上冊145葉、下冊143葉。
・流布の刊本とほとんど異同はないが、俊成の歌に追加の由が注せられている。
・藤原定家の明月記に、撰者の自作が少ないから3、40首加えるべき旨の仰せがあったので、36首に増補して再奏した事実を示すものとして注意すべきである。