信号待ちはNレンジで
今の新車は輸入車でもアイドリングストップ機能が
付いていて、かなりエコになってきています。
ここではそういった機能がない車を
どうやって燃費を良くするかに焦点を当ててみます。
前提として、アイドリングストップはしないこととします。
これにはいくつかの理由があるのですが、AT車でアイドリングストップすると、トランスミッションの油圧が無くなり、再スタート時にタイムラグが起こる。
エアコン使用時は空調も止まるので長時間エンジンストップできない、エンジン再スタート時はアイドリングよりガソリンを余分に使ってしまう、といった問題が起こります。
(アイドリングストップ機能付き車は、これらの改善がなされています) |
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ではエンジンをかけたままで燃費を良くする方法
Nギアにする
これは重要です。従来のトルクコンバーター式オートマチック車では、
Dレンジで車両停止しているときはエンジンが発生するエネルギーの
一部がトルクコンバーターの働きでミッションオイルに熱として
吸収され、ラジエター(オイルクーラー)から放出されてしまいます。
つまりエンジンはアイドリングを続けるためその分余計に出力を
出しているのです。
これを見えるようにすると、テスター画面でわかります。
画面では、左下のエンジントルクと、右上の吸入空気量を赤く囲んでいます
エンジントルクを見てください。
Nレンジでアイドリング状態では 6.8N/m、
Dレンジでは 20.4N/mと
3倍以上のトルクが発生しているのが判ります。
吸入空気量に注目すると、Nでアイドリングしていると1秒間に2.81gの空気を吸っています。
これを1時間あたりに換算して
消費するガソリン量は
917ccになります。
Dレンジにすると3.72gになって1時間あたり
1,214ccとなります。
どうです、Dレンジで無駄に消費するガソリンは
32%も増えますよ。
同じように、ヘッドライトの電気エネルギーは
160cc増
エアコンに至っては
500ccも増えます。
このようにエンジンのコンピューターが拾っているデータを読み取ると、真実が見えてきます。
ちなみに
昔から信号待ちでNレンジにするとミッションが痛むというのは全く根拠がありません。
逆にATFオイルの劣化を抑えることができて良いくらいですので、ご心配なく。
<<<データ計測の条件は以下のとおり>>>
計測車両 フォルクスワーゲン
パサート2300cc
空燃比 14.7:1
ガソリン比重 0.75