イメージ写真

ドイツの車検場を訪問

車検事情を観てきました

ドイツにも車検制度はもちろんあります。新車は3年、
以降は2年毎に車検受けが必要なのは日本と同じですね。
けれど費用の面や事前整備の事情は、全然違ってました。





まずドイツの車検は日本と同じ2年ごと(新車は3年)に車検がきます。
ドイツの車検は日本の車検場のような公的機関がなく、
民間会社が車検場を運営しています。
ユーザーさんは自分で車検場へ出向いて検査受けを済ませるか、
整備工場へお願いすることになります。
車検受けができる設備がある工場へお願いした場合は、
検査官が工場まで出向いてくれて検査を済ませてくれます。
おおきく2社あるうちのDEKRAへ行ってきました。


コーディネーターさんと一緒に実際に車検受けに行ってきたのですが、
順番待ちのひとは至って普通のユーザーさん。驚いたことに、
車検受けに差して特別整備してくるわけでもなく、そのまま来るのが普通とのこと。
車検場も町ごとにあり土曜日もやっているのが普通だそうです。



検査は一人の検査官が各項目を点検していきます。

ライト類のチェック
排気ガスの検査
車体下部のチェック
診断を使って故障コードのチェック



ライトを測るテスターは日本では見かけないタイプで、なんだか原始的です。
測定はもちろんですが、検査官が調整までやってくれます。



排気ガスの検査は日本ではアイドリングのみですが、ドイツでは3モードのチェックをしています。

アイドリング ~ エンジン回転を高めた状態 ~ 空ぶかし とチェックしていき、
各項目で判定していきます。もし数値に不具合がある場合は失格になり、
整備工場で修理してもらわなければなりません。
このたりは環境配慮が厳しいドイツならではのテストなんですね。
失格になった場合はおそらく排気ガスセンサー(O2センサー)の交換になるのでしょうが、
これには結構な費用がかかります。
テストの様子を横でユーザーさんが観ているのですが、画面を見る目が真剣でした。(笑)


写真は有りませんが、下回りの検査では錆の状態も問われます。
検査官はユーザーと一緒にサビ具合を見て、あまりひどい場合は失格みたいです。
日本でも海沿いや豪雪地などは錆びるのでしょうが、
ドイツのクルマは日本よりも錆が多く感じます。


さらに診断機で故障コードを読み取り、警告灯が付いたままでは失格です。
点いていなくても過去の記録を全部読み取り、ユーザーに教えてくれます。
他にもワイパーの劣化やタイミングベルトの交換時期などをアドバイスしてくれてたりと
けっこう親切な対応です。
これらで不合格があると、仮車検証が渡されて1ヶ月以内に修理を済ませたうえで、
再検査に持ってくるように言われます。



合格すると新しい車検証が貰えます。



それにナンバープレートに貼る車検ステッカーを新しく張り替えます。
これも検査官がやってくれます。



これが車検にかかった費用。
右下の金額を診てもらうと、これら一式の費用が91.5ユーロ、おおよそ13,000円ほどです。
もちろん諸税金はありますが別のタイミングで支払うので、車検はひとまずこれだけ。


戻るアイコン