日本と同じで、ドイツでも町工場はだんだん減ってきているそうです。
しかしディーラーへ依頼するよりは安く済むので、根強い需要もあるのが現状です。
訪れた所はドイツ南部のシュツットガルトという街で、田舎と都会が混在している様な街並みで、
ちょうど奈良県の様な感じと思います。
写真の通りいろんなブランドのクルマが入庫していて、診断機はBosch製を使っていました。
日本でも輸入車を整備する工場では一般的でなじみがあります。
実際に故障診断を見せてもらいました。
車両はシトロエンで、エンジン警告灯が付いています。
診断画面にはトランスミッションのECUエラーと出ましたが、
この工場ではこれ以上の詳細はわからないとのこと。どうもオイルパンの中にあるタイプなので、
開ける必要があると言っています。まあこの辺は日本での診断と同じですね。
こんどは、フォルクスワーゲンのシリンダーヘッド修理作業を拝見。
オーバーヒートしたみたいで、ヘッドガスケットの交換をするところです。
TISのエンジンですが、これを分解した後に組み立てる際は専用工具が必要です。
しかしギリシャ人の社員はお構いなしに分解作業をしています。工場を見渡しても、
それらしき工具もないのでどうするのでしょうか?
一応、そのことを通訳さんに聴いてもらったのですが、
やってる本人が解ってなかったので、聞きようがありませんでした。
あたりを見渡すと、ま~しっかり散らかってます(笑)
このへんは性格の問題もあるでしょうけど、おおむねドイツの町工場スタンダードって感じ。
工具もおおよそ汎用品で、特殊工具というやつはほとんど有りませんでした。
感覚的には、だいたい日本の町工場の20年前位の感じでしょうか。
それと日本の関西地方ではあまりみない設備を拝見。
ストーブですがオイルヒーターってやつですね。これなら火の気がないから
火事の心配がなくて良いですね。
ドイツの気候は訪問した時で1~2℃程度と、北海道なみの寒さです。
他の工場もシャッターは閉めたまま作業をしていて、クルマの出入りの時しか
開けてません。
ぼくがディーラーにいた時は、寒くても根性で我慢でしたので羨ましいです。