■ 建設時期 -1. 棟上げ(建て込み) 棟上げは木造住宅の工程の中ではメインイベントです。杉の躯体は雨に濡れると灰汁で変色したり、梅雨時などはカビが生えたりしますから、なんとしても屋根の防水紙が張られるまで雨には降らないでいて欲しい。 もちろん梅雨時はなるたけ避けたいですし、梅雨時に材木の刻みをすることも材木が雨に濡らされる可能性が高いので避けた方がよいです。 -2. 内部木工事 建築現場に搬入される材木は十分には乾いていないものです。特に湿度の影響を受けやすい板もの(床・壁板)の施工には注意を要します。梅雨時や雨天時は湿度が高くなり無垢材は湿気を吸って膨らみます。この状態で釘を打って固定してしまうと乾いてから材と材の間に隙間ができてきます。 天然乾燥材では雨天時を避けて施工しても多少は透いてくるのはやむを得ないことです。 -3. コンクリート工事・左官工事 コンクリートは打設後の硬化がほぼ一日で8割以上完了するのですが、その硬化とはコンクリート中の水分が表面から蒸発していくことです。厳冬期のバケツの水が凍るような時期にはコンクリート中の水分が蒸発する前に中で凍ってしまい、コンクリートは完全に硬化できずボロボロになってしまいます。 2月が最も寒い時期ですが、この時期の基礎工事は避けるべきです。最近は生コンの段階でアルコールとかを添加して凍結防止・硬化促進しているようですが、硬化後の強度が落ちるのであまり感心しません。 -4. まとめ 秋・冬は空気も乾燥し比較的天気に恵まれています。この時期に棟上げして春先に完成というスケジュールが木の家には理想的です。 ところがちょっと厄介なことに木の切り旬に従って伐採すると、春の伐採終了後はだんだんと在庫の木材は減っていきます。12月に棟上げだと10月には大工さんの手元に欲しい・・・けれどもそのころはまだその年度の伐採が始まりだしたところで木が余りないなんてことになりかねません。 構造材を決める=間取りを決めるはこういったことを踏まえてスケジュールを立てるのですが・・・現実には色々とあるモノですからこれと決まったらあとは気にせずにおおらかな気持ちで。 打ち合わせ開始から竣工までどのくらいかかるのか?・・・よく聞かれる質問ですが、期間には非常に幅が出ます。短くても長くてもいいというわけでもないのですが、間取り決定に3ヶ月かかったとして他になんの障害も無かった場合は最短で10ヶ月程度になります。 |