2004年度 秋期人権講座
11月 5日,天理市文化センターにおいて,秋期人権講座が開催され,100人近い参加がありました。戦争の実相を知ることにより,平和の大切さを改めて実感し,そのための行動を起こすことの大切さを再認識することができました。

ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」   アレン・ネルソンさん(元海兵隊員)
ネルソンさん 海兵隊員として受けた訓練の様子や兵士が実際の戦場でどのようなことをするのかなど,決して映画からは伝わらない戦争の本当の姿を伝えていただきました。ベトナム戦争から帰ってきて,人づきあいの良い外向的な性格が,人を避けて閉じこもるようになったこと。戦場の情景ばかりが頭を巡り,うなされて夜も眠れなくなったこと。戦争が,いかに人間性を蝕んでいくかを自らの体験をもとに語っていただきました。また,日本の子どもたちを戦争の悲惨や恐怖,苦痛から守ってきているのは憲法第9条であることを,日本人がどれほど認識しているのかと指摘されました。そして,「世界の平和は正に今この部屋から始まる。みなさんが行動を起こすことが大切です」と訴えられました。
 講演の最後には,反戦歌"Down by the riverside"も歌っていただきました。
 「ほんとうの戦争」を加害者の視点で語っていただき,戦争や平和を捉え直すことのできた貴重な機会となりました。



戻る