人権・部落問題学習部会「公開学習会」を開催しました!
児童虐待の現状と課題について学びました。

河村さん 3月1日(月),天理市庁舎会議室にて,人権・部落問題学習部会は公開学習会を開催しました。
 今回は,河村喜太郎さん(飛鳥学院理事長,奈良児童虐待防止ネットワーク副代表)にお越しいただき,児童虐待の問題に関わって,子育ての社会支援システムについてお話しいただきました。
 急激な社会の変化によって,コミュニティーが崩壊している。また,少子化,核家族化,離婚の増加など家族の姿が変容している。子どもたちの社会人としての自立年齢は戦前と比べ10歳くらい遅れている。こうしたことから,今日では子育てに対する社会支援が必要であり,児童虐待は子育ての中の一つの問題であると指摘されました。
 児童虐待は家庭という密室で起こるため,これを予防または解決するには,一つの社会機関や一人の人間が単独に動いても効果は期待できない。したがって,こども家庭相談センター,福祉事務所,児童家庭支援センター,学校・園・所などの各社会機関が「対応チーム」をつくり,組織として支援策を探る必要があると,具体例を挙げて話されました。そして,学校・園・所では,担当者に任せきりにせず,所属長を中心とした体制を個々のケース毎につくり,機関として対応する必要があると述べられました。
 今回の研修を通して,今日的な人権教育の課題として,家庭に対する子育て支援の大切さを改めて強く認識できました。また,児童虐待の問題は学校・園・所だけで抱えるのではなく,関係機関と協力して取り組むことが必要不可欠であると捉えることができました。
手引き
―子ども虐待防止援助の手引き―
子どもたちの笑顔のために
発行 奈良児童虐待防止ネットワーク「きずな」

天理市児童虐待防止ネットワークへのリンク

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