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私のスケッチ技法

3、なぜF4で描く
私は、原則F4サイズの水彩紙を使っています。これには理由があります。それは、F4サイズは、片手で持ちやすいということです。 線描きの段階では、立った姿勢で左手にスケッチブックを眼の高さに立てて持って描くのが理想的です。そうすると、描こうとする風景とスケッチブックを同時に見ることができます。
スケッチでは、人は目の前にある風景を眼でとらえ、それを記憶して、紙の上に再現しています。簡単のようですが、私を含めて多くの人は、今見た形を1秒のなん分の1で忘れてしまいます。 もし、膝の上にスケッチブックを置いて描くとすると、首を何度も上げ下げして見ることとなります。このことから、上記の描き方が優位であることは明らかです。
勿論、風景をそっくり そのまま正確に描くということではなくても、描こうと思えばできることは必要です。
それでは、椅子に座った姿勢で、スケッチブックを立てて持つのはどうか、ということですが、やってみれば分かりますが立った姿勢で持つ方が楽です。
そのような理由で、F4又はそれ以下のサイズで描いています。勿論、彩色の段階では、椅子に座ります。