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私のスケッチ技法

8、強調と省略
前々回の(風景を切り取る)で例として、地面と空のある風景の説明をしましたが、風景は必ずしも空と地面があるわけではなく、例えば、奈良町で建物を主にして描く場合、 地面や空の役割は少なく。画面の殆どが建物あるいは、建物と空だけも場合もありえます。こんなとき、ともすれば、建物の説明的なものになりやすく、細かい絵ところに拘った絵 になりがちです。
やはり、建物を説明するのではなく、前項の(描きたい衝動)に立ち戻って、何を主役として描くかを考え、場合によっては思い切った強調や省略も必要と思います。 そして、この思い切った強調や省略は他のあらゆる場合についても言えるでしょう。