奈良スケッチNOTE




8.転害門(Oct.2022)

転害門は、毎年この季節に描いています。それは、門そのものの魅力は勿論、この場所が奈良公園の外れにあり人混みもなく、とてもありがたいスケッチポイントであるからです。
転害門は、他に類見ない堂々たる山門で、勿論、正面から描くのが普通ですが、残念ながら、少し離れて描くスペースに余裕がなく、それに対して裏の東側の通路からは近景も遠景も描ける距離がたっぷりあり、 樹木もあることから、、 こちらから描くことが多いのですが、今年、ここへ来て、昨年までとの変化に気づきました。まず通路沿いの樹木の変化です。貴重な三本の松の木が枯れかかっており、外に広葉樹も勢いがなく枯れ枝が目立っています。 特に松は太い枯れ枝が目立ち、その下で描くのは危険です。広葉樹のほうは、この時期少し紅葉が始まり、いつもいい色どりを見せてくれるのですが、そのボリューム昨年に比べて少ないようです。
又、門のすぐ東にある鼓阪小学校は、最近の報道によれば、児童数がすくなく他の小学校と統合されるとのこと、そしてその前にある保育園は既に閉鎖されています。
この様な周辺状況から、今後このあたりがどう変化するのか、大いに心配されるところです。