君の指先から零れる音楽に泣いた
震えるこころが痛くて
僕は、すっと、背筋が凍るのが分かった
届かない腕を伸ばしても
掴めないものばかり望んでも
傷つくだけだと知っていたよ
だけど、望み続けてた
七色に輝く空のひかりを辿るように
当てのない旅を続けていたんだ
午後の空に浮かぶ月を見せたかった
薄い白色の星に君をかさね、
消えてゆく旋律に
死んでゆくこころをかさね、
僕らは、
当てのない旅を終わらせられない
うつくしい空の果てを夢見る
夕闇にのみこまれるひかりを飲み込む
僕は君には追いつけないよ
足音に縋って行くだけ
かなしみを孕んだ手を、握り締めるだけだ
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