開かないまぶたの向こう側に
きみの見る世界が広がっているとしたら
ぼくはきっと
こんな醜いからだを捨ててしまうだろう
ゆううつな午後のひかりにつまづきながら
ひとつのため息を落として
泣いて、泣いて、乞うて、
愛してるきみを知りたい
のどが嗄れるくらいに潰れるくらいに
何度も何度も愛してるって言わせたい
抱きしめるのと同じ強さで
癒えない傷を付けてしまいたい
ぜんぶ分かり合えたら
こんなに胸を焦がすこともないのに
別々のこころが
ひとつになることはないね
止まらない心臓のおとが
病んだゆうやみを呼んでくる
楽園の花なんて、ぼくが持てるはずもなく
枯れてしまった蔓がきみに巻きつこうと
少しだけ身じろぎした
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