叫んだ声が遠くに響いた
塞いだ口が動いても
目を瞑る
おなじように俯く
あなたと紐解いた約束
もう綴っては行けないと
いつから知っていたのだろう
予感したせかいに
つまさきは向いている
私たちは靴をただせない
穏やかな海
それと似たふたりの理
撫ぜるよりも
波を立てるほうが得意な手だ
私たちはかなしい
ため息ばかりが筆跡
宛てのない手紙たちが
珊瑚礁を傷つける
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