もう眠ろうとおもう
僕にあたえてくれるひとはおらず
僕にきいてくれるひとはおらず
一言も こぼさないで
かみさまにいのるように
目をとじる

夢はみない
とうとう耐えられなくなったからだは
明日
という 空白へ投げ出される

満ちたら戻ってゆくだけ
夜明けまえから
まいにち待ちかまえている
そんな無口なくちびるに
今日も飢えだけがくちづけをする

( だけどもう眠りたいの
  かみさま
  それが誰だか
  とっくに知っているのに )





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