山本正雄(やまもとまさお)1908〜1960
 明治41年1月4日大阪府南河内郡志紀村字老原に生まれる。(現在の八尾市)大阪府天王寺師範学校本科2部卒業。続いて専攻科卒業。森信三先生の薫陶を受ける。在学中森信三先生の読書会「文莫会」(ぶんばくかい)に参加。これが発展して斯道会(しどうかい)となり、ながくその事務局をつとめた。
 斯道会は広島高師から西晋一郎・福島政雄の両先生ならびに森信三先生を中心とする勉強会であった。
 天王寺第5小学校訓導をはじめ大阪府の小学校数校に勤務、大阪府八尾市安中小学校校在職中に心臓病にて急逝。茶道・短歌・書道等多芸であった。昭和35年森信三先生創刊の雑誌「実践人」にて追悼号が刊行さる。
 山本正雄氏が修学旅行で関東方面に行った際、おみやげに「二宮尊徳」の「二宮翁夜話」等を、それを初めて読んだ森信三先生は学問的な開眼をなさったと自らの著書に明言されている。昭和36年3月「山本真青遺稿集」出版。