ボランティア部は、次の団体・個人で構成され、各位の協力で活動の幅を広げています。
★高齢者や障害者をサポートする「生活応援隊」
★高齢者等を対象とした配食サービスをする[いも煮の
会」
★高齢者クラブ「小菊の会」の会員と交流し、安否確認を
する「あゆみの会」
★子育てを支援する「ぬくぬくひろば」
★地域の人たちとの交流の場づくりとともに、閉じこもり
高齢者を無くすことを願う「ふれあいサロン」
などのボランティア団体と、自治会のボランティア担当運営委員、そして個人ボランティア。これらの部員は18人で、「住んで良かった!とみんながとおもえる、福祉のまちづくり」をめざしています。
22年度は、以下の活動を行いました。
◆調理ボランティア研修会
城陽南団地集会所 27人参加
@8月5日(木) 「バランスのとれた食事」「塩分の摂取
量について」を研修しました。
講師は「いも煮の会」会員でヘルスメイトの多田幸子さん
・佐伯緋佐子さん。【食事バランスガイド】を使って、
一日何をどれだけ食べればよいのか、大変わかりやすい
研修でした。
近畿農政局食育情報官の協力で、【食事バランスガイド】
の資料を参加者全員に配布され好評でした。
A12月16日(木) 「おもてなし料理」の実習:東部コ
ミセン調理室 19人参加
クリスマス会やお正月に向けて、おもてなし料理の実習を
しました。
講師は「いも煮の会」会員の佐伯・羽室・山本さんの3人
。各自2品づつメニューを考えていただき、肉料理、魚料
理、野菜料理、おからを使ったお寿司など、珍しいお料理
を学習しました。
◆一人暮らし高齢者への安否確認の友愛訪問
12月20日から年末にかけて、184軒へ「あゆみの会」
会員と地区民生委員とが友愛訪問しました。
・お元気な方:153人
・体調がすぐれない方:27人
・入院中:4人、という状況でしたが、訪問をうけた人から
「毎年訪問していただいて、安心して暮らせます」との声を
聞きました。
また、・高いところのものが取れない。・重い物が持てない
・日々の買い物ができにくい。など、生活の困難を訴えられ
る人もおられました。
上記の訪問結果から、次の提言がありました。
深谷校区の歳末高齢者調査を見ての提言
困りごと"援助デー" や 絆形成の
"小溜まり場"づくりを・・・
城陽南団地第1自治会 藤原壮介
@10年間の高齢化率
2010年5月、新聞は前年10月に行われた国勢調査の結果を受けて「日本の高齢化率は23%を超え過去最高」と報じました。日本の高齢化は急速であり、住民基本台帳と外国人登録に基づく4月1日現在の人口推計によれば、2001年から2010年の10年間に、全国の65歳以上人口は、総人口比で14.26%から23.49%へ9ポイント以上の伸びを示しました。城陽市でも総人口では3809人が減少したが、65歳以上人口は12092人から19033人へ6941人増で、157.4%の膨張を記録しました。
A寝たきり・ひとり暮らし・高齢者世帯の急速な増加
高齢化とともに、寝たきり高齢者やひとり暮らし高齢者が多くなりますが、同上10年間で、城陽市では寝たきり高齢者は278人から323人に増え、ひとり暮らし高齢者は995人から1757人に、1.8倍の増加となりました。ちなみに高齢者世帯は1075世帯から2565世帯へと2.4倍となっています。
(城陽市『城陽市の福祉保健』各年版による。数字は民生委員調査のもの)。
B深谷校区の高齢者調査
深谷校区社協では、この数年間、歳末友愛訪問の機会に「ひとり暮らし高齢者」のアンケート調査を行って、その生活と要望を明らかにして、地域の福祉活動に役立てようと努めてきました。訪問調査は地区民協も参加して行われ、校区内のひとり暮らし高齢者のほぼ全員についての調査報告が長年にわたって積み重ねられていることは、貴重なことです。
C高齢者の暮らしの困りごと
平成22年度のアンケート結果の集計は、A4版2枚にまとめられていますが、何よりも自由記入欄の内容が注目をひきます。「高いところのものが取れない」「重いものが持てない」等の困難は加齢に伴う体力の衰えによって増している問題です。回答者の89%が70歳以上で、そのうち76%が女性という構成からすれば、そうした不便・困難の多いことはうなずけます。
D困りごとへの対応について、地域の絆の輪づくりを・・・
深谷校区ではこうした困りごとを援助しようと、ボランティア団体「ふかたに生活応援隊」が活動しています。そして今回の調査では15人の方が「利用したい」と表明されました。応援隊の支援を受けて問題を解決されることを期待します。また、こうした要望に応えて、定期的な"援助デー"といったような期間(日、週、曜日など)を設けて要望を募ることも、有用な方法ではないでしょうか・・・
「買い物の不便」という問題は、坂の多い町・深谷だけに「買い物難民」問題が切実になっています。買い物のためのバス利用も多くなっています。スーパーや生協では一定の手数料で配達する制度も設けています。また近所の方が、日常の買い物を引き受けるという、助け合いの例も見受けられます。みんなが同じように年寄っていく環境の中で、何らかの工夫が必要な問題です。
その他、子供や近所の方、あるいはヘルパーさんの援助等、多くの人たちが、他人の援助を得て暮らしています。最近新聞などで、小地域のたまり場が取り上げられていますが、『ふれあいサロン』の補足あるいは発展形態として、各所に小さな集まりを考えることも、地域に絆の輪を作っていく試みとして、また地域の相互援助を
高めていく一つの方向として考える価値があるのではないでしょうか。
E災害時要配慮者への対応
昨年、災害時に支援を求めるとして手を挙げた方々のリスト(災害時要配慮者台帳)が城陽市でまとまり、防災とともに災害弱者の日常的な支援に手掛かりとなる体制が開かれました。うるさい介入はもちろん避けるべきですが、安心への要望に応えていく方法は調査した「責任」としても考えていかなければならないことです。
◆お好み焼き会
1月16日(日)に、深谷恒例の行事をおこないました。
総勢50人のボランティアが、前日から準備、当日も朝早く
から集まり、300枚のお好み焼きを焼きあげ、1枚
150円という超リーズナブル価格で召し上がっていただき
ました。交流している参加者一人ひとりの笑顔を見ると疲れ
も吹っ飛ぶ感がします。
◆災害時要配慮者支援活動の試み
(ボランティアコーディネーターとして)
@9月5日(日)深谷校区防災訓練の安否確認訓練で、災害
時要配慮を希望されている方で、情報開示可の高齢者を対
象に196軒(対象者295人)を社協運営委員16人で
訪問しました。
・郵便箱にチラシがいっぱい詰まっていて、無人のような
家庭。
・顔面に打撲の跡のある高齢者(自転車に追 突されての
怪我と判明)がおられ、ひとり 暮らしであることがわ
かり、今後見守って いきたいと言う声がありました。
要配慮者の方からも「地域の方が見守っていてくれること
がわかり、安心です」との声も聞き、初の試みでしたが実
施して良かったと感じました。
A3月末までにもう一度訪問活動を行い、状況把握に努力し
ました。今後はこれを踏まえての対応を検討していきたい
と考えます。
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