学期区分 | 後期 |
曜 日 | 火 |
時 限 | 12 |
科目区分 | 教養科目 |
時間割番号 | 0018 |
授業科目名 | グリム童話を読む/奈良の民話を語る |
教 員 名 | 竹原威滋 |
該当する年次・課程 | 旧学校1・2、旧総合1・2、学校1~4、総合1~4 |
単 位 | 2 |
目 的 | 現代人は文字文化には慣れているが、声の文化にはなじみが薄い。文字の読めない人の多かった昔、人々は口伝えの伝承文化に親しんできた。耳から聞くお話は心の奥深く触れ、魂を癒される。グリム童話を読み、ふるさと奈良の民話を聞くことによって語りの世界に遊んでほしい。そして将来、教師になった時、子どもたちにグリム童話やふるさとの民話を語ってほしい。授業の後半では各自お話をひとつ覚えて、みんなの前で語ってもらう。そのためストーリーテリングの技法も身につけてほしい。 語りはマイクを使わず、肉声によるので、少人数の授業となる。受講受入数は最大45名以内(オープンクラス:5名を含む)。 ストーリーテリングの実演指導特別講師は村上郁さん(京田辺市立中央図書館おはなしサークル「がらがらどん」の主宰者)
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授業計画(内容と方法) | ①10/7 口承文芸とは?(神話、昔話、伝説、笑い話など) 口承文芸(音声)と書承文芸(文字)と電網文芸(ネット・フォークロア) ②10/14 グリム童話とは? グリム童話の成立事情、「蛙の王様」の各版の文体比較 ③10/21 語るためにⅠ 現代の語り 家庭から公教育の場へ、おはなしとは。 エントリーシートの配布→締め切りは11/25。 ④10/28 語るためにⅡ 絵本の部屋にておはなし会体験。図書館の書架の案内。 この後の授業で感想用紙の裏に、おはなし選びの経過報告や質問も書く。 ⑤11/4 語るためにⅢ 選び方。再話の比較。 ⑥11/11 グリム童話の文体変遷 白雪姫2版:眠り姫の比較研究 ⑦11/25 奈良の民話Ⅰ 良弁杉、采女の恋、十三鐘の石子詰め、おふじ井戸、伯母峰の 一本足、弘法清水ほか。 エントリーシートと選んだ話のコピーを提出。 ⑧12/2 奈良の民話Ⅱ ならまちを歩きながら、現地の伝説を語る。 朝8時半近鉄奈良駅に集合 ⑨12/9 語るためにⅣ 覚え方と語り方。 冬休み中に覚えて、各自リハーサル。 ⑩12/16 東西民話比較 世界の瘤取り爺さん: 小びとの贈り物(欧)、風呂の妖怪(中東)ほか ⑪1/6 民話を語ろうⅠ 受講生/ ゲストによる実演 ⑫1/13 民話を語ろうⅡ 受講生/ ゲストによる実演 ⑬1/27 民話を語ろうⅢ 受講生/ ゲストによる実演 ⑭1/3 民話を語ろうⅣ 受講生/ ゲストによる実演 ⑮2/10 民話を語ろうⅤ 受講生/ ゲストによる実演
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テキスト・参考図書・教材等 | テキスト:竹原威滋著『グリム童話と近代メルへン』(三弥井書店 ) 大学生協書籍部で購入のこと。 参考図書:間崎ルリ子著『ストーリーテリング - 現代におけるおはなし -』(児童図書館研究会) 民話文献リストは次のサイトを参照:http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~takehat/bunken1.htm
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評価方法 | 毎回授業でお話を聴いての感想文、および語りの実演により評価 自分で好きなお話を覚えて、図書館絵本の広場で語りの体験をします。 |
メッセージ等 | 定員制(45名) ※受講希望者が多数の場合には最初の授業時に抽選、上回生優先
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